The Nameless City: 真鍮製鉄道模型についてのメモ
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2017年1月23日月曜日

真鍮製鉄道模型についてのメモ

初心者なりに最近調べている真鍮製の鉄道模型。
父が大昔に勤めていた事のあるカツミについて調べていると最近の国内事情など
も分かってきて一度死ぬ前に父にちゃんと話を聞いておこうと思い立った。

父がラフに保存しているアンティークな16番ゲージ鉄道模型の写真を撮ったので
メモ書きのあいまに貼っていこうと思う。
写真の日本型鉄道模型についてほとんど知識がないので細かい事は書かない事にする。

まず16番ゲージと呼ぶ事についても前に父にもらった古い山崎喜陽著の「鉄道模型」
と言う本で分かった。理由はWikipediaIMONさんで読める。
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この本も恐ろしい事に昭和51年発行。
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そして山崎さんの顔の上をSpur1のレールで押さえると言うひどい撮影っぷり。

自分は真鍮製の鉄道模型と言うと天賞堂のショーケース内か父の物でしか見た事がない。
前にも書いたけどプラスチックにはない精密さ、エッジのでかた、そして重厚感。
いつしか自分もFulgurexMicro Metakitの機関車が欲しいななんて思っていた。

最近の国内の真鍮製もFulgurexやMicro Metakit同様韓国生産で素晴らしい
出来栄えな事がムサシノモデルさんのHPを見て分かった。
そして小さいメーカーとはいえ、とてもこだわりを持って販売してる事がうかがえた。
特に注目なのはトピックスや制作裏話、とても読み応えがあって驚きの連続。
裏もしっかり見せる事で購入者(と言うかもはやパトロンと呼ぶに相応しい)に
やさしい売り方がヨーロッパメーカーにはないこだわりを感じた。
ただHPのデザインは古臭くひどい作り。
制作光景だけで言えばドイツKiss ModellbahnenMärklinもYoutubeに動画がある。

ここで父の保存している車両その1。
現代の真鍮製からするとしょぼいかもしれないけど、それでも重厚感が素晴らしい。
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カツミ製C57 昭和47~48年製だろうとの事。

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カツミ製C57 昭和47~48年製だろうとの事。

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カツミ製C57の箱。

MärklinのSpur1は今も同じかもしれないけど過去にMaxiシリーズと言う真鍮と合金を
ミックスしたモデルを出していた。
現在HOの機関車は主にダイキャスト、プラスチックにはない重厚感はあるけど
やはりディテールとなるとむしろRocoの高級モデルの方が良かったりする。

父の保存車両その2
父はBタンクと言っていたけどたぶんエンドウのB20。
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エンドウ B20 昭和46~47年製だろうとの事。ほこりでもっふもふに。
こちらはダイキャスト製。接着剤でつなげているらしくそこら中のパーツが
外れかかっていた。

父の保存車両その3
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中村精密製C11 これも昭和47~48年製だろうとの事。

ハンダのもこもこした感じが真鍮製の証。
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中村精密製C11 これも昭和47~48年製だろうとの事。

父曰くカツミ製に比べるとしょぼいらしい。
それでも真鍮製らしい重厚感。
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中村精密製C11 これも昭和47~48年製だろうとの事。

父からカツミについて聞くと、当時は天賞堂の外国型も製造していて特にOゲージの
Big Boyなどは梱包も大変でしかも輸出のため税関の立ち合いもあったそうで面白い。
現在は高額になる日本製をわざわざ輸入する海外メーカーはないだろうけど
当時真鍮製と言えば日本製。
現在は先ほど書いたように韓国製が多く、そしてその韓国も物価があがり
Kissのように中国に移行しはじめているようで時代の流れを感じる。
国をまたいでも良い物を作ればそれは良い物なわけでムサシノモデルのように
管理が行き届いていれば安心だろう。そして中国の次は東南アジアだろうか。
日本にしろ韓国にしろノウハウをなんとか継続していってほしい。

父の保存車両その4
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カツミ製D51 昭和52年製だろうとの事。

集煙装置がかっこいい。
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カツミ製D51 昭和52年製だろうとの事。

価格について、手作りな真鍮製は現代でも同じくそれなりの価格。
しかし同じロストワックス鋳造でもベースがCAD+光造形型の3Dプリンターでは
当時とは比較にならないほど精密だろう。
そう考えると今は精密さもあがって工数も増えてるとすれば当時と比較して
低価格ともいえる。

人それぞれ意見があると思うけど、趣味と言うのはとくに価値観が人によって大きく
変わる物だと思うので、何をもって高いのか安いのか基準を設けるのが難しい。
議論になる事もあるようだけど、自分は他人の事なんて気にする必要もないし、
良い悪い、うえした、で判断せずに自分が良いと思ったものを楽しんで行きたいと思う。

父の保存車両その5
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カツミ製EF60 昭和50年前後製。

これは今でも元気に走るそうだ。
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カツミ製EF60 昭和50年前後製。

価値観と言う意味では伝統芸能にも言える。
歌舞伎のように大衆向けのものもあれば能・狂言のようにストイックなものもある。
大衆向けは自由にエンターテイメントを追及できても、もともと奉納の意味あいが
強い能・狂言は精神性が重要なのでパトロンなしには成立しない。
真鍮製が能・狂言のように高尚だと言うつもりはないけど、好きな人がサポートしなければ
消滅する危機にあるように感じた。

例えばこちらの動画。

A Private Handmade Collection 1 Gauge 1/32 Scale Model Trains
by ReynauldsEuroImports

正体は明かしていないけどヨーロッパのかたで膨大なプライベートコレクションと
巨大なレイアウト。すべてSpur1かSpur2。
こういう方が真鍮製モデルを支えている。と言うと大袈裟かもしれないけど。
欧米を見ていると日本のステレオタイプなマニアという感じの人ではなく経済的に豊かで
見た目もしっかりした人が鉄道模型にはまり、すごく良い趣味をしているように見える。
もちろんそうでない人もいるけど。

否定するつもりはもちろんないけど、Youtubeにある日本の鉄道模型動画の多くは
畳の部屋でお座敷レイアウト、主に高い所から見下ろす視点。
これはひとつの楽しみ方だとは思うけど、圧倒的多数なのが不思議に思う。
どうしても狭い部屋になるし、そもそもHOなんて無理、と言うのが現実なんだろう。
もっと上記の動画の謎のコレクターのような人が日本にも増えたら全体的に活気が
出てデジタル化や規格化が進み、より幅広くユーザーが増える気がする。

友人達に話すと大抵、おもちゃでしょ?鉄道マニアだったっけ?等々言われる。
そのステレオタイプなイメージそのものに疑問を感じるけど、それが現実。

自分があげている動画は畳にお座敷ではないにしろ、固定レイアウトではないので
やはり同じ事だなぁと思う。固定レイアウトを夢見て仕事を頑張ろう。

父の保存車両その6
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カツミ(エンドウ製)EF66 昭和50年前後製。

長年ダッシュボードに置かれていてあらゆる埃が密着している。
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カツミ(エンドウ製)EF66 昭和50年前後製。

父の保存車両その7
汚れがひどい。
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カツミ製EF65 昭和50年以降製だろうとの事。

台車はこの時期あたりからダイキャストになったとの事。
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カツミ製EF65 昭和50年以降製だろうとの事。

自分はそれほど経済的に余裕があるわけではないのですべてを真鍮製にする事は
出来ないけど、単純に自分が欲しいと思っていたものは買おうと思っている。
前に書いたけどK.Bay.Sts.BのS3/6、調べると人気のある機関車なので
何度かHOでも真鍮製で作られている。
Spur1だけど数年前から計画されていたKM1のBR18.4(S3/6)が去年末に発売された
らしく予約していた方々のフォーラムの書き込みを読むと待ちに待ったと言う感じで
喜びであふれていた。

それを読んでしまうと恐ろしい事に在庫があれば買っておいた方が良いのでは
ないだろうかと言う意味不明な根拠に突き動かされる。
待てば真鍮製のHOはいつしかまた出るだろうけどSpur1となるとなかなかでない。
そして何よりHOと価格がさほど変わらない所がポイント。

この動画の3:44あたりからBR18.4(ネルトリンゲンS3/6カラー)の試作機が見れる。

Spur1 Unterwegs 11/2015 by iSteam
このKM1のダイナミックスモークシステムやサウンドはHOでは味わえない。

最後に父の保存車両を並べてみた。
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この他にキハ80系気動車、20系ブルートレインなどなど10両以上存在する。
このブログの地形製作-4でも少し写ってる。

そしてキットも見せてもらったので撮影した。
珊瑚模型店のEF56。
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中身はこんな感じ。いつしか自分が作ろうかと思っている。
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マニュアルを見ると昭和50年製だと言う事がわかる。
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他にEF53は父が昭和60年に完成させた状態で保管されていた。
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国産の低価格プラスチック16番ゲージも入り口としてはすごく良いと思う。
しかし単純に生産量の違いなのかもしれないけど、例えば去年末に発売された
16番のTOMIXの小田急VSEの室内灯付きフルセットは税抜き定価119,000円。
自分が購入したデジタル、サウンド、カメラ付き、全車室内灯付きのRailjetフルセットは
日本円で9万円以下で購入している。
小田急VSEと言う希少なモデルであると言う点でもちろん価値はあるけど、もう少し
頑張ってほしいと思ってしまう。
VSEは好きなのでデコーダ搭載ポートさえあれば買っていたと思う。
そう考えるとKATOは頑張ってる方だ。

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