The Nameless City

2019年11月15日金曜日

DEATH STRANDING

たまにはゲームの話題をブログに残す。
過去に「このブログついて」に書いているけど、あまり前面に押し出してはいないゲームの話題。
2017年2月28日火曜日「趣味色々」

私は小学生時代にファミコンを体験してるロスジェネと言われるけどゲーム的には黄金時代をほとんど
知っていると言う幸せな世代。
今回とても素晴らしいゲームに出会ったので備忘録的だけどちょっと熱く思いを残そうと思った。

この投稿は4つのセクションに分けようと思う。ノーマルPS4だけどスクリーンショットも大量。

1 はじめに
2 DEATH STRANDING の楽しみ方(序盤のみネタバレ)
3 DEATH STRANDING の凄さ(完全ネタバレあり)
4 最後に

1 はじめに

2019年11月8日発売の小島秀夫監督最新作「DEATH STRANDING」を9日からプレイ開始。
このゲームのために仕事のスケジュールを調整したのでなんとか4日でメインストーリーを終わらせた。


そしてモデラー、フォトグラファー、山も登るからぱたさんのブログを紹介。
これこそ生の声で、私のようなただゲーム好きってだけな人間からは出てこない素敵な話。
DEATH STRANDINGがこんなに楽しむ幅が広いとは私も思わなかった。
広大な空間をある程度自由に行動できるオープンワールドタイプのゲームの難しさは移動にある。
いかにプレイヤーに飽きさせず、若干の苦労を強いるか絶妙な調整が求められる。

オープンワールドタイプで爆発的に売れているAAA級のゲームは
アメリカ Rockstar Games の Grand Theft Autoシリーズ、Red Dead Redemptionシリーズ
ポーランド CD Projekt RED の The Witcherシリーズ
アメリカ Bethesda の The Elder Scrollsシリーズ、Falloutシリーズ
などなど・・・。
これらは日本では微妙かもだけど毎回1000万本以上売れるので世界中にファンがいる。
AAA級 = バジェットも多く、確実に売れる採算が取れるビッグタイトル

例えばBethesdaのオープンワールドゲームでは決められた場所へ瞬時に移動できるファストトラベルが
あるのはもちろん何て事のない町や家にとても細かいドラマが用意され、置いてある物1つとっても
何かドラマを連想するように演出されていて、そこが世界観に深みを与えつつ移動が苦痛にならない
ようにする工夫にもなってる。

先に挙げたディベロッパーは人材も豊富で優秀なクリエイターも多いので細かい演出の作りこみが出来る。
しかし小島秀夫監督は2015年に長く在籍したコナミを辞めて独立、そこから名声はあるけど会社に
実績がないため資金集めを1から行い、ゲームエンジン探しに世界中周り、平行して人材を集めた。

小島秀夫監督については最後にまた詳しく書くけど、とにかく平行してやる事も多いなか
いかに少数精鋭でAAA級タイトルに肩を並べるゲームを作るか?
DEATH STRANDINGはそこを驚くべき方法でクリアしてる、プレイヤーに意識させないその
芸術品と言えるつくり方は日本人クリエイター達、そして小島秀夫監督の手腕。
2016年にテストをしてから作り始めてほぼ3年でこのレベルまで持って行くのは驚くべき事。



まず登場人物が少ない、荒廃した絶望的な地表が舞台なので人はほとんど地下で暮らしていていない。
しかも地表との連絡がホログラムなのでモデリングやテクスチャ、アニメーションも
主演者達から比べたら軽くてすむ。
敵対する人間たちも触れると危険な雨が降っているのでみんな同じ格好。
工数を減らす努力はここだけではない、たまに海外のレビューサイトで酷評されてるけど
行く先々の必ず訪れる建物が使いまわし。
これもゲームの世界設定と関係していて荒廃後にロボットで自動建設してると言う理由がある。
世界観と工数を減らす努力が高次元に結びついてる。

その代わり小島秀夫監督こだわりの手を抜きたくないカットシーンや地表の作りこみは凄まじい。
カットシーンに登場するほとんどがハリウッド映画などで活躍する俳優や映画監督。
そしてほとんどの時を過ごす地表は繰り返しが目立たない徹底した作りこみ。

パフォーマンスキャプチャーの様子をコジマプロダクションの公式がアップしていたので追記。


そしてオープンワールドで弱点となる移動の苦痛を逆にゲームの本筋にするという逆転の発想。
そのために移動のリアリティや操作系を徹底してチューニングして楽しさに変えている。
踏破する喜び、行けなそうと思っても行けたりするオープンワールドらしさがこのシステムに
より更に楽しめるようになった。

もちろん小島秀夫監督作品でお馴染みの映画なのかゲームなのか分からなくなるストーリードリブンな展開。
カットシーンは最大で数十分にもなるので映画を何本も見てるような感覚。
ではその間は荷物を運ぶだけのお使いなのか?と言うとそこが凄く楽しい。
ストーリーや演出と合わさり自分がどうやって世界を繋げて行くかを考える事になる。



世界観設定とも関係してるけどオンラインで他のユーザーの物が出現するようになっていて
それを探すだけでも楽しいし、利用されるとSNSのように「いいね!」がもらえるので
もっと良い場所に良いものを設置しようなど考えるようになる。
ポジティブな反応しかないうえに実際に目の前に他のプレイヤーが現れるわけではないので
ゆるい繋がりを感じながらプレイする事になる。

さっきも書いたけど小島秀夫監督については最後に更に書くとしてまずは序盤の楽しみ方を。

2 DEATH STRANDING の楽しみ方(序盤のみネタバレ)

DEATH STRANDINGはいわゆるシューターやRPGと言ったジャンルではない。
小島秀夫監督はストランドゲームと取り合えず呼んでるとインタビューで言っているけど
新ジャンルと言うよりはそれぞれのジャンルの移動部分をストイックにゲームに落とし込んだ感じ。

チュートリアルの類はない、しかしずっとチュートリアルって感じが続く。
まず最初の崖の上は移動を学ぶ、とにかく転んでみる、落ちてみても良い。
後でストーリーで分かるけど主人公のサムは死なない。

そして序盤は圧倒的な世界観とビジュアルを叩きつけてくる、実際にこれが動かせる。

オドラデクと言われるセンサーを使うと地形の形状(色分けされた歩行難易度がわかる)
や落ちている物がわかる。

序盤は滝も多く見応えがあるので見ておきたい、ここだけは後で来れない。

美しも絶望的な世界が待ってる。

最初のカットシーンで跳んでいたシカがBTと言われる幽霊のような存在にやられてる。

そんな細かい演出を見ながら川沿いを進むと崖のあいだから都市が見えてくる。

途中にも小さな滝があったり飽きさせない。

川は深すぎなければ徒歩で渡る事が可能、ただしスタミナゲージが無くなると流される。

人っ子一人いない都市の入口。

サムは1人配送センターで納品する、これがサムの日常。

特殊な能力を持っているおかげで緊急の依頼で遺体の搬送に付き合わされるサム。

そして遺体搬送係の人はBTに取り込まれ対消滅(ヴォイドアウト)を起こす。

サムはある理由で死なない、ビーチと言われる三途川のような所に一度飛ばされる。

あの世と現世のはざま、サムはここから戻る事ができる。

こういうお茶目な演出がちょいちょい入るのも小島秀夫監督ならでは。BBかわいい。

BBと言われる赤ん坊の入った装備を付けるたびに見る夢。
マッツ・ミケルセン演じるこの男の正体は!?

そして都市もろとも一帯がクレーターになってる、このヴォイドアウトがいたる所で
起きて世界が崩壊しているのがDeath Strandingの世界観。

遺体は適切に処理しないとBTに取り込まれヴォイドアウトが起きるので、このゲームでは
敵対する勢力であってもむやみに殺す事が出来ない。基本気絶させて進む事になる。

目覚めると別の都市から始まる。

Death Strandingは自分が進む場所へピンを打つ事が出来る、そして点と点を結ぶと線が出来る。

実際にこの線が表示されるのでざっくり行程を考える事ができる。

特殊な雨でボロボロになった建物と特殊な雨に対応できる建物。

一部旧市街地のような場所も残っていて、ここがかつて人類が普通に暮らしていた場所だと分かる。

都市内部は行ける場所が限られていて自由に行動できない。

意味がなくなってしまったアメリカ合衆国の大統領と謁見。

そして遺体をまた運ばされるサム、人体は重量バランスが悪いのでうまく歩く練習になる。

まさにおっとっと!って感じで左右に振れるのでボタンで操作する、慣れるとなんて事ないけど
これだけ見るとこのゲーム面白いの?って思ってしまうけどめちゃくちゃ面白い。

あとでパワーアシストスーツなどが出てくるので実は移動はどんどん楽になる。
誰かがかけた橋に「いいね!」をしてみる、この最初の橋はBTに取り込まれたイゴールさんのだけど。

遺体処理施設へ向かう最初の登山の練習、心配な人はL2とR2押しっぱなしでずっと安定する。

最短距離気味に行くとイゴールさんが設置したものがたくさんある。
イゴールさんも同じように徒歩で運んでいたんだろう。

ロープもある、サムは怪力なのですいすい登っていく。

どう考えても敵対するものが出そうな雰囲気の遺体焼却所。

遺体を焼却すると雨が降り始めてやつらが現れる。

BTと言われる幽霊的な存在は最初怖い感じがするけど実は人間より怖くない。
近づいて止まってセンサーであるオドラデクを使うとはっきり見える。

立ち止まってるだけでもこれくらい見えるのがBBの力。動くと見えなくなる。

オドラデクの方向で一番近いBTがわかる、グルグル回りだしたら息を止めれば近くを通り抜けられる。

息を止められる時間も長くないので、止まって確認、息を止めて移動を繰り返す。
BTは音と息に反応するのでとにかく静かに近づきすぎず通り抜ける。

BTの群れを通り抜けた所、オドラデクで過去に自分が通った足跡が見れるので帰りが楽。

挿入歌が流れ出すとほっとする。
BTは後になればなるほど楽になるので最初だけ慎重になればOK。

戻るとアメリカ再建へ向けた話が始まる。
ただの運び屋のサムがなぜこんな役目になるかは徐々に分かってくる。

広く深い河の様子、もうすぐスタミナが切れるところ。

スタミナが切れるとフローターで浮き流される、荷物が多いと荷物がバラバラになって流される。

左に表示されるログで他のプレイヤーが装備を使ったりいいね!をもらえたのがわかる。

ちょっと幅の広い河でも深いところに橋をかけるだけでだいぶ違う。

ポストを設置している所、Death Strandingは他のプレイヤーも使える便利な装備がたくさんある。

建設はあっという間に終わる。
他のプレイヤーへ使って欲しいアイテムを入れたり自分の臨時の荷物置き場にもなる。

地面に生えてるセンサーはミュールと言われる敵対する人間の勢力圏。

彼らミュール達は荷物にしか興味がない、ひたすら追ってきて荷物を盗んでいく。
こちらもオドラデクを使ってどこにいるか確認できる。

この序盤のミュール達は雨にビビって逃げていく。

雨と共に現れるBT達、ここで試しにBT(ゲイザー)につかまって見る。

地面からタール状のものが湧きだしたくさんのBT(ハンター)が引きずりこもうとする。
この段階ではもがけば手を振りほどけるので簡単に逃げる事が出来る。

引きずり込まれた所。
よく探すとBTの小島秀夫監督がいる、眼鏡でわかる。

がががーと地面すれすれを行く描写。
近くの別の場所へ連れていかれるのはゲーム制作上の都合だと思われる。

そこへ現れる気持ち悪い形のイルカ状のBT(キャッチャー)これに食われるとヴォイドアウトする。

過去にそこにあったであろう建物などが浮き出てくるので、出来るだけ高い所へ避難する。

BT(キャッチャー)はタール状の所にしか存在できない。

しかしその建物も浮いたり沈んだりするので、その都度移動しなければならない。

実はこのBT(キャッチャー)戦の面白い所は他のプレイヤーが装備を投げてくれる。
名前は実際のプレイヤーの名前だけどその人が実際にプレイしてるわけではない。

試しにもらったグレネードを当ててみるけど効いてる気がしない。

PS4コントローラーのタッチパッドを押すと「助けてくれ~!」とサムが言うので「そっちだな!」
と返事がきて他のプレイヤーがどんどんアイテムを投げてくれる。

ずっとやってみたけどアイテムくれる人いなくなっちゃうし、BTも倒せないので逃げる事にした。
逃げるのも簡単でタール状のものから抜ければOK。

抜けるとタール状のものがまた地面に吸い込まれていき雨もやむ。
BT(ゲイザー)がうざかったら一度BT(キャッチャー)まで出して逃げ切るのも良い。

流された荷物や投げてくれたアイテムをゆっくり回収する事ができる。

もう少し進むとサムの血液を使ったグレネードが作れるようになる。
これはどんなBTにも効くので正直BTはまったく脅威じゃなくなる。1箱は必ず携帯した方がいい。
ボス戦かな?と思ったら5箱もあれば倒せるし、どうせ戦闘中に他のプレイヤーが投げてくれる。

また更に先に進めるとバイクや車が乗れるようになる。
正直バイクは登山もできるし荷崩れもしないのでずっと乗る事になる。


また国道を復旧する事ができるので他のプレイヤーと協力してどんどん復旧させる。
これがあると途端に移動が楽になる。

ここまでがざっくり序盤の進行。
トレーラーやタイトルで怖いイメージがあるけど、ホラーではないし、びっくり要素もない
BTもすぐに慣れてしまうので怖くない。敵対した人間の方が怖い。
そんな事よりこの辺りからストーリーにぐいぐい引き込まれる。間違いなし。

序盤のしかも一番最初の部分だけ実験的にYoutubeへ動画をアップした。
他にもアップしてる人はたくさんいるけど出来るだけ景色を撮って見た。


3 DEATH STRANDING の凄さ(完全ネタバレあり)

ここから細かくは書かないけどストーリーの核心に迫るスクリーンショットが続く。
軽く道中のなんでもないスクリーンショットを数枚挟む。ここはかなり高い山の上。

雪のなかをかき分けてあるく、ホワイトアウトする事もある。そして休みすぎると凍死する。
雪山も出来る限りバイクで移動するのが楽しい、そこ登れる?降りれる?って所もいける。

悪路に強いパワーアシストスーツであるパイルスケルトンを装備するとほとんど転ばない。
とにかく行けなそうと思っても行けたりするので踏破する楽しさがある。

ストーリーを進めると巨大な嵐に遭遇する、嵐に取り込まれるとある戦場へ送り込まれる。
ここはクリフの夢、そしてBBを狙ってくる。

戦場は時代を変えて数回あるし唯一のシューターパートなので楽しい。
そのためか実はストーリー関係なしにやり直せるようになってる。


マーガレット・クアリー演じるママーは特に重要な人物。

BTの赤ちゃんとつながったままのメカニック、一番最初にホログラムで会う人物でもある。

レフン監督演じるハートマンは愉快な古生物学者、うんちくをダラダラとしゃべるけどAEDで
死に生き返る事を毎日60回繰り返しビーチ(三途川)で妻子を探してると言う悲しい人物。

 ハートマンの研究施設は山奥にあるけどとても巨大で豪華。

BTの研究もしてるので室内には模型がたくさん。

どこか悲しげだけど陽気な性格。

バイクであればこんな大量の荷物も運べる。 

タールの海を渡るサム、もうすぐ西海岸だ!とワクワクするパート。

西側で辛うじて動いている配送センター、前には巨大な都市がある。
まもなくゲーム的に最終決戦だ!って思うけどまだストーリーは半分くらい。

マップを見るとどれだけアメリカを繋いで来たかがわかる。
ゲームなので実際の距離ではないけどそれでもやっとここまで来たか!って感じがする。

正直駆け足でやったので途中のストーリーに関係ない依頼はやっていない。
すべてやっていたら1ヶ月くらいかかるんじゃないだろうか?

なんとかアメリカ全土のネットワークを繋ぐ事に成功したけどストーリーはある意味ここから始まる。

Death Strandingの凄さは先に進めたいけど、こっちはBTいるし、こっちはミュールいるし
荷物多いから出来るだけ戦いたくない、ではどうやって抜けるか?を考えるのがとにかく楽しい。
スクリーンショットはレア・セドゥ演じるフラジャイルとの会話シーン。

強制的な戦闘ももちろんあるけどアクションが苦手な人はVery Easyにするとビックリするくらい
簡単になってしまうのでオススメ。
とくに小島秀夫監督作品のボス戦闘はしつこい事が多いのであきらめも肝心。
マッツ・ミケルセン演じるクリフ。
小島秀夫監督がファンすぎて一番カッコよく描かれてるんじゃないだろうか。

BTはうざい事はあるけどだいたいそんなに強くない、それより銃を持った人間の方が遥かに強いし怖い。

ギレルモ・デル・トロ監督演じるデッドマンが見えなくなってるけど主演者達集合。

ウォーキングデッドでお馴染みのノーマンリーダス演じるサム、このシーンの演技はほんと驚く。

モーションキャプチャー、パフォーマンスキャプチャーで映画のつくり方そのもの。
リンゼイ・ワグナー演じるアメリは声や仕草を若い頃を思い出しながらやったとインタビューで答えてた。

実際に人類にいつか訪れる問題を哲学的にエンターテイメントへ落とし込んだ最高傑作。

サムを中心に様々な死生観を感じる事が出来る。

ギレルモ・デル・トロ監督は演技やアフレコもしていない。顔だけキャプチャー。
なぜ出演してるかは最後に書く。

トミー・アール・ジェンキンス演じるダイハードマンも素晴らしい演技でグイグイ引き込まれる。

物語の最後は最初と同じ遺体焼却所へ向かう。
ここで主題歌になる「BB's Theme」が流れ泣ける。

そしてBBと接続した時に見るBB視点の夢を別の視点で語られる。

「BB's Theme」を歌うクリフの正体は最後の最後で明かされる。

スタッフロールは2回ある、1回目のあと2回目まで1時間以上あるのでトイレなどを済ませておく。

駆け足で終わらせてグレードは165スキルド・トランスポーター。
今はもう173でエリート・トランスポーター、いいねも6000ほどもらえてる。

この時点でプレイ時間が38時間になってる、放置時間も結構あるけどそれでもかなりのボリューム。

そしてすべてが終わるとエピソード15が始まる。ストーリーは今の所特にないけど。
小島秀夫監督がツイッターでいつも「Tomorrow is in your hands」とつけてるので何かありそう。

4 最後に

私は大学時代歴史シミュレーションゲームで有名な会社に2年、その後なんたらファンタジーと言うRPGで
有名な会社に就職し2年いて計4年AAA級のゲーム制作に携わり大変さをそれなりに分かってるつもり。
Death Strandingはクオリティが高く、全世界の小島秀夫監督ファンを失望させない素晴らしい
作品になっていると自信を持って言える。

小島秀夫監督についても少し書いておく。
私が小島秀夫監督作品にはじめてであったのはMSXのメタルギアではなくてPC-88版のスナッチャーだった。
それこそほとんど映画で絵的にはほぼブレードランナーだったけど、ストーリーが素晴らしい。
英語の声優を使ったサウンドトラックはいまでも聞く。

そして次にやったのがプレイステーションで発売されたメタルギアソリッド=MGS。
まさにエポックメイキングなゲームで当時ステルスゲームと言えばこれって感じだった。
実はPCでは同じ年にThiefと言う、これまた名作なステルスゲームがあったけど日本語版が
ない事もあり、当時日本人で知ってる人は少ないはず。

メタルギアソリッドはグラフィック、演出、ストーリーの素晴らしさが評価され全世界に
ファンが生まれた、しかもゲーム内で昔のテレビの現在の入力は「ビデオ」と出るところに
「ヒデオ」と出すもんだから誰でも小島秀夫監督を意識する事になる。

MGSは5作目で初めてオープンワールドになるけど、正直中途半端な出来でBethesdaやRockstarとは
比べ物にならない、やってみただけって感じがした。
それもそのはず完成する前にコナミ内部にあった小島プロダクションが解体された。
その後制作を引き継いでるチームがいるはずだけど細かい事はわかっていない。
データマイニングをしたツワモノが最終章やカットシーンを発掘してるので未完成なのは間違いなかった。

その時コナミはスポーツ施設やモバイルゲームに注力すると発表してAAAタイトルである
MGSを切り捨てる事を決めていた。

MGS5が発売する前に小島プロダクションが開発する予定だったサイレントヒルの新作
「Silent Hills」もキャンセルになった。
「P.T.」と言う「Silent Hills」のティーザーにはDeath Strandingで登場する主演のノーマン・リーダス。
そして演出の監督にはギレルモ・デル・トロ監督が名を連ねていた。
おまけにギレルモ・デル・トロ監督がファンだという漫画家の伊藤潤二も参加する予定だった。
実は伊藤潤二もエンジニアと言うキャラクターでDeath Strandingに登場する。

追記:英語が分かる人はこのP.T.深読み解説動画で色々わかる。


そして衝撃的だった2015年の12月のThe Game Awardsでの出来事。
MGS5が受賞したけど小島監督の代わりに声優をしたキーファーサザーランドが代わりに受け取ってる。
engadget「小島監督のMGSV受賞欠席は「コナミが禁じたから」、The Game Awards主催者が明かす」

主催者であるジェフ・ケイリーがキーファーサザーランドが退出した後にコナミが禁じたと発表した。
その時客席からブーイングが起きる事が映像からわかる。
ちなみにジェフ・ケイリーはルーデンス・ファンとしてDeath Strandingに出演してる。

追記:ジェフによる発表とブーイングがわかる動画

こうして繋がった人達がDeath Strandingに出演してるのが小島秀夫監督のカリスマ性だろうか。

コナミはどうなってしまうのか?と世界中の小島監督ファンは思ったに違いない。私もその一人だった。
2015年の日経の記事が興味深い。
日本経済新聞 「コナミ、カリスマ経営のほころび」

その後コナミをやめて独立した小島秀夫監督も名声はあるけど会社と言う器がなくなって
すべて1から自分でやらなければならず相当大変だったとインタビューに答えてる。
銀行との交渉、演者との交渉、そして人材確保を小島秀夫監督自身がやったそうだ。

実は似たような大きな出来事が2010年にアメリカのゲーム会社でも起きてる。
私が今はまっている別のゲームApex LegendsやTitanfallシリーズでお馴染みの
Respawn Entertainment という会社、日本ではまったく馴染みがないはず。
昨日StarWars Jedi: Fallen Orderを発売したので知ってる人もいるかもしれない。

このRespawn Entertainment のスタッフのほとんどは実は有名なCall of Dutyシリーズを作ったスタッフ。
つまりInfinity Ward という会社の元スタッフ。
Infinity Ward は当時Call of Dutyシリーズが馬鹿売れしていたけど親会社のActivisionと
色々あってCEOのJason WestとVince Zampellaが「契約違反および不服従」で解雇された。

解雇された二人はすぐにRespawn Entertainmentを立ち上げたけど、Infinity Wardのスタッフほとんどが
Infinity Ward を辞めてRespawn Entertainmentへ移籍した。
Infinity Ward はもぬけの殻になってしまった。
優れたクリエイターをつなぎとめるにはクリエイティブでなければならない。

私が最後にいたゲーム会社も当時社内に10以上プロダクションがあり、それぞれのプロダクションで
2~3個プロジェクトが同時に進行していた、そこから世に出るゲームは数本だった。
私が辞めた後社内の縮小がはじまり優秀なクリエイターの大量流出が始まった。
たまたまカフェで出会った当時の同僚から大変な事になってると話を聞いてやめてよかったと思った。
縮小後は独裁的なクリエイターがいるおかげでそれはそれで悲惨な話を当時の友人から聞くので
その会社も今後どうなるのかほんとわからない。

ともかく小島秀夫監督は不死鳥のように蘇ってこれからも素晴らしいゲームと言うかゲームを超えた
新しいエンターテイメントを創造していくに違いない。