免罪符
2015年頃、電気的知識なしで鉄道模型を始めて当初自分は文系と言う免罪符でごまかしていた。
理科の初歩的な事くらいしか頭になく交流と直流の違いもちゃんと理解していなかった。
とりあえずプラスとマイナス間違えなければOK!くらいの感覚、分からない事が分からない状態。
しかしDCCを始めて見ると自分が分からない事が分かるようになってくる。
とくに興味を持ったのが自動極性反転モジュールであるTam Valley DepotのFrog Juicerの動作。
2016年6月4日土曜日「Hex Frog Juicerの働きとDCCリバースについて」
VIDEO
もう2年も前、コメント頂いた皆さまに感謝感謝。
Frog Juicer自体欧米の方々が愛用しているので真似て導入したけど良いきっかけになった。
交流と直流の違いは?なぜ極性を反転してもサウンドが途切れずモーターも同じ方向に回り続けるのか?
などなど興味からくる疑問の数々、これらを理解した時の感動は忘れない。
そして何より歳を取ってからもこうした理解で得られる感動ってまだあるんだ!って思えた。
文系を免罪符にして避けてきた問題は興味によって必要がなくなる事が分かってきた。
とは言えブログでは間違った事を書く事もあると思うのでいまだに免罪符にしてる。
免罪符と言うよりは今はエクスキューズと言った方が良いかもしれない。
そしてDesktop StationのYaasanさんに言われた分からない事が当然と言われたことも救われた。
ブリッジに関しては小中高ではやらないそうなので知らなくて当然で良かった。
こうした分からない事が分からないだけでなく、知らない事の恐怖もあると思うので
苦手意識と言うのは色々複雑に絡み合っている事もわかる。
勉強
私は正直言って勉強は苦手だし興味がない事はまったく頭に入ってこない。
幸い高学歴バリバリ理系(と本人に言うと怒られる)な女性と結婚する事が出来たので
自分を客観視する事が出来た。
良く言われるのが「やらないだけで出来るはず」と言う事、はなから勉強が出来ないと
思い込んでいるから出来ないだけ、やって見ればいいじゃんと。
私は高校もまぁまぁな所に頑張らなければ入れず、入っても頑張らないのでどんどん遅れる。
高校時代の話を詳細に妻に話すとそれ鬱病だよと言われた。
そんなのみんな通る道なんじゃないかと思っているので特別な事だと思っていない。
運が良い事に2浪するだけで美大へ入る事が出来た。その後は運が良い事続きなので終わり。
Frog Juicerのおかげで交流や直流について分かってきたけどYaasanさんのブログで
いくつか難しい話が出てきた。
こんなためになる記事を書いてどんだけ優しい人なんだ!と思うけど、さっぱりわからん。
「DCC電子工作をやる人は、オームの法則を理解する必要があります。入学試験みたいなものです。」
と書いてあるので理科をおさらいしなければと思って本も買うようになった。
DCCの本は古いもので正直欧州スターターセットで始めた自分はあまり合わなかった。
ただ改造や工作が必要な場合は必須な本と言える。
電子工作パーフェクトガイドは自分に丁度良かった。字も図も写真も大きく小中学校をやり直す感じ。
もちろんこれを読んだからって「さぁテストします!」と言われて100点取れるわけではない。
結局は興味のある事しか頭に入らないし仕事的に時間も脳も余裕がない。
言語の苦手意識
なぜか昔から英語は得意、成績がこれだけ良かった。
おそらく洋楽をよく聞いていたおかげ、自分が好きな音楽を理解したいから勉強が苦にならなかった。
何かを輸入する時やマニュアルを読むうえで英語が苦手と言う人をよく見る。
私が電気について苦手なのと同じように苦手意識があるだけじゃないだろうか?
「This is a pen.」
もしこの単語や意味を知らなければ私が小中の理科の勉強をおさらいするように
英語の勉強をおさらいするべき。
昔ギタリストのマーティ・フリードマンが英語のテストを受けてThis is a pen.なんて意味がない
と日本の英語の教授に問い詰めた番組を見た記憶があるんだけど英文法の基礎が詰まった
素晴らしい文だと教授が言っていた気がする。
いま教えてるのかどうか分からないけど。
英語が得意とは言えネイティブと会話が出来るわけではない、とにかくヒヤリングが苦手。
2週間を2度仕事でアメリカへ行っているけど、どちらも日本人がいない環境だった。
それ以来とにかく映画を聞く、最近ようやく聞き取れるようになったかなと言う感じ。
メールやチャットはヨーロッパやアメリカのオンラインゲームが好きだったので普通に会話が出来る。
その経験があって鉄道模型を輸入するようになっても特に問題になった事がない。
しかしドイツ語となると無理、英語と同じインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派と言う事だけど
複合名詞が大量に出てくるとどこで区切って読むのかさっぱりわからない。
ただここ2年見る機会が増えたので区切りは徐々に理解しつつある。
ドイツ語のフォーラムを毎日見ているけど基本は英語に翻訳してから読んでる。
直接日本語に翻訳しないのは自動翻訳がうまく機能しないから。
ドイツ語と日本語はハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の両極端に位置しているので
一度英語にした方が理解しやすい。
とは言え鉄道模型を始めてからドイツ語も勉強し始めてる、これも興味がわいてきたから。
レイアウトやストラクチャ制作もネットを見ればいくらでも作例が出てくる。
しかし本で持っておきたい性格なのでウェザリングってなんだ?と思ったらある程度調べてから本を買う。
UI/UXに関しても良くブログへ書くけど専門ではないのでやはり本を読む。
苦手意識の克服
ここまで書いて見て自分でも理解したのが私はプライドが高くなく、間違っても恥ずかしくない性格。
そのくせ自己肯定感が強く、理由のない意味不明な自信をもってる。
自信もなく自己肯定感がない人は自分を否定し、出来ないのは何か別に原因があるのではないか?
と考えてしまうように見える。
まずは自分は本当は出来る、出来ないのは何か自分に足りないからだと思えば良い。
こんな事もどこかの自己啓発本にでも書いてあるかもしれないけどそんなものに頼る必要もない。
まずは好きなものを見つけて興味を持って掘り下げるだけ。
私もすべてにおいてそれが出来ているわけではないけど電気や英語が苦手と言う人は
まず自分を信じて見るべきだと思う。