The Nameless City: 8月 2018

2018年8月31日金曜日

ロクハンDCC自動運転テスト

ここ1週間ほど色々やっていたロクハン関連のまとめ。
まずは自動交互運転がうまく行ったので簡単な動画をTwitterにアップした。

そしてこの動画までの道のりをメモ。
8月26日に追加で購入したロクハンのレールやZショーティ。

DCCでZショーティの小ささを利用したものを考えているけどまだうまく行くかわからない。

Zショーティがフログの給電で止まらないかアナログでテスト。何の問題もない。

ロクハンのポイントのフログ部分はすべて金属、絶縁されているのはフログレール先端部分で
トングレールからウィングレールにかけて一体化した部分はポイントの切り替えで極性が
変わるようになってるっぽい。

フログレールへは導通していないのでエンドレスではない場合、逆側からも給電が必要。
そしてKATOのように非選択式へは簡単に変えられる、2本のビスを指定の所へとめるだけ。

不思議なのはテスターで測ってもフログへ導通してる気配がない事。
しかし止まらないので微弱に流れてるのか自分の測り方がいけないのか、よくわからなかった。

ロクハンの純正デコーダを使ったZショーティの動力4両いっきに操作するテスト。
個体差は多少あるけど、かなり力強く動く。

115系1000番 湘南色 3両セットの動力もDCC化。
ヘッド/テールライトがないのですぐに完了。そのうち先頭車へ配線してしまおうと思う。

左のキハ52形と比べると室内灯の透過がない、塗料の問題かもしれない。

続いて自動運転テストで使用する私のDSmainは2017年モデルなのでロクハンのデコーダを動かすには
Coreを最新にアップデートしなければならない。


アップデートしないと集電不良のように突然止まる、こうなると線路への給電を
一度オフにしないとデコーダが反応しない。
これはNMRA仕様範囲内の120us超のパルスを処理するデコーダじゃない事が原因との事。
ロクハンの他、サウンドトラックスが同様との事。

と言う事でDSairのアップデート用に買ってあったArduinoを使用する。
何もかも初めてなので壊してもいいように心臓部であるATMEGA328P-PUも予備で購入。

Amazonで適当に安いものをチョイス。
HiLetgo UNO R3 ATmega328P ATMEGA16U2開発ボード UNO R3 Arduino互換 [並行輸入品] 1180円
Elecrow Arduino用 AVR ISPシールド 1580円

aitendoにて
AVRマイコン[ATMEGA328P-PU]   1個 230円
IC引抜治具[EXTR-JIG-105G]  150円

書き込みの詳細は別の機会にDSairのアップデートとして書く予定。

DesktopStation公式サイトにある書き込み情報を見てやったので無事成功。
ただし真新しいマイコンなのでOLED対応可してしまいディスプレイが出なくなってしまった。
後でこっそりOLED化する予定。

ATMEGA328P-PUの取り外しがどのくらいの力でやって良いのかわからず、一番手こずったかもしれない。
壊す覚悟で一気にやったけど問題なかった。

次にこちらもDesktopStation製品であるDSturnout DecoderのCVを変える。
公式サイトに各メーカー向けの設定が書いてあるので合わせて変更する。
https://desktopstation.net/wiki/doku.php/dsturnout

実はこのブログでは初登場のいつのまにかいるDSblueboxでCV48を200に変更。
Yaasanさんとお会いした時に安く譲ってもらったもの。行商DCC屋状態。

前にNゲージで行った自動運転と同じポイント2つとエンドレスで交互に運転。

在線検出するためコンタクトレール化するのにレールを自分で切ろうと思っていたけど、カーブでは
この大きさの枕木と犬釘ではレールの反発に耐えられなさそうなので純正の絶縁方法で行く事にした。

ロクハンの絶縁ジョイナーはちょっと面倒で左右両方同時にしか絶縁できないし1~2㎜ほどのプラの
レールを挟み延長する事になる。そして片方は自分でハンダ付けする事にした。

あとこれは絶縁ジョイナーのせいかエンドレスにすると逆バンクになる、車両の侵入方向によっては
カーブポイントで脱線する。後でガードレールを追加して対策しようと思う。

コンタクトレール化、実はロクハンのレールはMärklin K-Gleisと同じでステンレスっぽい。
この大きさでステンレス用ハンダはきつい、当然道床は溶ける。

在線検出は前回Nゲージの時使用したものと同じDigikeijsのDR4088。

ポイント用デコーダは先ほど設定を書いたDSturnout Decoder。

イベントスクリプトは公式サイトにあるものを流用。
https://desktopstation.net/play_jp.html#S88

Zゲージのメーカー製品でDCCはMärklinもやっていないのでこれからの展開も期待したい。

ロクハンはe-トレインコントローラの出来は悪いけど、デコーダは良さそうなのでまだまだテストは続く。
ここまでアナログとデジタルを本格的にやっているメーカーは80年代のKATO以来ないそうなので
個人的に応援したい。そしてさらにZゲージ車両を増備予定。頑張れロクハン!


2018年8月29日水曜日

3Dプリンター:坑道入り口制作

3Dプリントはほんと楽しい、慣れた環境でサクサク作ったものが簡単に現実に現れる。
この時代に生きていて本当に良かったなと思う。

さくさく3dsmaxでモデリング。
3DCGソフトウェアでの作業もブログに書いてしまうとそれだけで別ブログになってしまうので
細かくは書かない、今までやってきて効率化出来る所が分かってきたのでちょっとメモ。

今までほとんどの3Dデータで中抜きせずに出力してきたけど、ぼちぼちレジンが減ってきたのと
設置場所のモジュールを出来るだけ軽量化したいので今回はちょっと工夫する事にした。
とは言えあまり妥協もしたくない。
出来るだけ坑道入り口付近はモデリングして周囲はあとで石膏なりで作ろうと思う。

今回中抜きの方法は3dsmaxの標準機能であるShell Modifierを使う。
簡単に厚みを持たせることが出来るけど、注意点はメッシュが重なってしまうとスライサーでエラーが出る。
今回はとくに問題なかったので修正しなかった。

中抜きした場所へサポートもあらかじめ入れて置いた。
これはグリッド上のモデルを岩の形でBooleanした結果。

公式のスライサーで手動でサポートを追加。最近知ったB9Creatorというスライサーが優秀で
そのうち活用しようと思う。

今回は水洗いレジン改良版(SK本舗さんでの名前が新水洗いレジンから変わっていた)を使用。
Layer Thickness 0.025mm / Normal exposure time 13s / Offtime 2s
Bottom exposure time 60s / Bottom layers 8
出力時間は18時間23分。

完璧!サポートはちょっと触っただけでフニャッとするのでやはり純正レジンと比べて柔らかい。

水洗いレジンの利点、すぐにぬめりが取れる。

中抜きした内部、いい感じで出来てる。

Feldbahnを合わせてみる、サイズも大丈夫。

プライマーサーフェイサーを吹いてレイアウト上で確認。

少しづつ制作が進む。

もう1カ所ほとんど見えない所にも設置するのでもう1つ出力する。

ほとんど見えないけど、なんとなく見えてるのが良い。

良く見ると釘も出力出来ていた。
やはり水洗いレジン改良版は優秀だ。

レイアウト制作に慣れた方が見たら「こんなもん手で作ったほうが早い!」と言われて
しまうかもしれない。
ところが私の場合は逆でマウスでポチポチした方が自分の理想としたものが作りやすい。

まだまだ作りたいものはあるし、まだまだやりたい事が盛りだくさん。
時間が欲しい。



2018年8月26日日曜日

3Dプリンター:手動キャリブレーション

ロクハンのe-トレインコントローラーが届いてからZゲージでやろうと思っていた事があった。
しかしこの投稿から3ヵ月も経ってしまった。

色々ロクハン製品を追加購入、やろうとしてる事は別記事で書く予定。

今回はZショーティのシャーシにかぶせるパーツを制作していて、ここ何日間かの記録。
シャーシを計測してから3dsmax上でモデリング。

ここからトライアンドエラーの回数が多く似たような写真多め。
今回はじめて現実にあるものと組み合わせるので精度が求められる。

とりあえず様子見で1度目の出力。純正レジン0.02mm。

正確に測ったつもりでも1㎜以上隙間が出来てしまった。

時間短縮のため平行に出力したために歪みが出たのかと思い、次は斜めに出力。
こちらも純正レジン0.02mm。

パッと見では歪みもなく完璧に見える。

最初に購入したIPAがもう残り少ない、騙し騙し使ってるので追加を買わねば。

Easy Z=0を最初にレベリングしてから触ってないけどまだまだベースレイヤーが水平を保ってる。

Zショーティと合わせてみたけど結果は同じだった。

次は以前スライサーの設定にある出力限界サイズを5mm小さくしていたので、それが原因かもしれない
と思ってデフォルト設定にしてみて再度出力、しかし結果は同じ。

と言う事はデータのサイズと出力サイズが違うのではないだろうか?と疑問を持ち始める。
ググって見ても同様の悩みを持つ人は見つからなかった。
他の3Dプリンターではディメンションキャリブレーション付きのスライサーがある事がわかった。
しかしPhoton用に出力できるか分からない、そもそも根本的な解決にならない。

調べている間、さらに別のパーツをモデリングしてあるので出力。

これも1度ではうまく行かないと思っていたので試しに出して正解だった。
至る所で強度不足から歪みが出てしまった。

こちらも水平にして出力し更にテスト、うまく行ったけど一部モデリングからやり直す事にした。

またZショーティのシャーシのパーツに戻る。
一度ガイドになるようなデータを作って出力してみた。ここから時間短縮のため0.05mm。

するとデータ上では37mmの部分が38.8mmにもなっていた。

スライサーのグリッドの基準である5mmのキューブを作って出力してみる。

測ってみると5.18mmになっていた。

と言う事は計算してスライサー上で96.52%すれば5mmになるはず。

5.01mm、ほぼ5mmになった。

ガイドになるデータを96.52%で出して見る。

すると今度は37mmには程遠い35.71mmになってしまった。そんな単純な話ではなさそう。 

おそらくレジンにもよるだろうし環境にも影響を受けるのかもしれない。
5mmキューブは忘れてガイドで出力したものから計算しなすと95.36%で更に小さくなってしまう。
もはや何を頼ったら良いのか分からないので勘で97.4%で出力。

ところがまだまだ小さい。

思い切って99%にして出力してみる。

0.5mmの差はあるけど、データ上でも少し余裕を持っていたので大丈夫かもしれない。

しかし100%と99%でなぜ2mmも差があるのか・・・。
もう一度100%で出したらドンピシャだったかもしれない。

無事ピッタリはまった。

手動キャリブレーションの結果。

大量の残骸。

UV-LEDからの光線をLCDでシャッターしてるとは言えひょっとしたら多少光が漏れて
広がっているのかもしれない。
レイヤーの硬化時間を長めにしてさらに歪みを吸収しても良いかもしれない。
そうなると0.01mmで出力した方がより正確かもしれないけど、それでも2㎜の差は大きい。

光造形3Dプリンターのなかで高価なレーザーを使ったSLAタイプじゃないと正確には
プリントできないのかもしれない。
Anycubic PhotonのようなDLPタイプはただのシャッターなので不正確な部分が多いのだろうか。

鉄道模型を出力してる方もいるけど、どうやってキャリブレーションしているのか気になる。
そもそも私の個体だけ駄目なのかもしれない。
今後も正確なサイズが必要なものはこうした手動キャリブレーションが必要だ。
それかもう1台買ってみようかな。

追記:
別の駆動パーツを再度出力したので追記、0.05mm。
純正レジンが切れてきてホワイトとグレーを混ぜてみた。

薄いグレーになったけど、まったく問題なく出力できてる。

測ってみると100%で出したのに今回はほぼ作った通りサイズだった。
やはり良く分からない。

こちらのパーツもほぼ狙い通り。