Roco/Fleischmann Z21シリーズ
このブログでもたびたび登場するRoco/Fleischmannの主力コマンドステーションZ21シリーズ。2018年11月現在3種類ある。
Z21(大文字/黒)フルスペックモデル
z21(小文字/白)いくつかのインターフェースとデコーダへのサウンド書き込み機能が削除されてる。
z21 Start(小文字/白)更にWiFi機能がOFF、アンロックコードでWiFiがONになりz21(小文字/白)になる。
z21とz21 Startはどちらもスターターセットに入っている廉価版、ショップによってはばら売りしていて
かなり安く手に入る事がある。
今回JR浜松さんの購入された「z21 start」を使って詳細に設定方法を書きます。
現状ではWindowsでしかアンロックできないので一式お預かりする事になった。
何かあった時のためのほぼJR浜松さん向けの情報。
JR浜松さんの購入された「z21 start」はModellbahn Unionでばら売りされていたもので本体と
ドイツ向けACアダプター、Roco GeoLineフィーダー線路、マニュアルしか入っていない。
ACアダプターはコンセントを日本向けへ変えるだけで使用できるけど一応PSEマークのついた
秋月電子の16VのACアダプターを購入する事をオススメして、さらにルーターも技適認証の通った
日本国内仕様のELECOM WRC-1167FS-Wを一緒に送って頂きました。
そして重要なのが一番左の箱Roco10818、ただの厚紙にアンロックコードが書いてある製品。
z21 start を比較
作業に入る前に私の所有するz21(小文字/白)と並べて見る。ちょっと色が変わっただけ。ちょっと薄汚れてるのはショップで一度開封してるためと思われる。
次に背面、上がz21 startで表記がちょっと変わっただけ。
ちなみに私のz21用のルーターは昔購入した国内向けのELECOM WRH-300SVを使用。
ルーターの設定
最初にz21の公式サイトからZ21 Maintenanceをダウンロードしておく。残念ながらWindows版しかない。http://www.z21.eu/Downloads
z21 start自体設定する前にルーターELECOM WRC-1167FS-Wの設定をする。
このルーターは購入時のアドレスが192.168.2.1になっていて、z21標準の192.168.0.111と
ネットワークセグメント(192.168.2と192.168.1の領域)が違うためそのままでは接続できない。
左下のシートに標準の設定が書いてある。
動作モードはルーターのまま電源を入れる。
ルーターの設定なのでどんなパソコンでもスマホでも出来るけど、今回はWindowsで統一。
WiFiに現れてるelecom5g-1676cが今回のルーターになる。
ルーターへ接続してブラウザを起動しシートにあったルーターのアドレス192.168.2.1を打ち込むと
ルーターの設定画面になる。
初回のためパスワードを決めるように言われるのでJR浜松さん用のパスワードを仮に入れておいた。
すぐにルーターからログアウトされブラウザはそのままパスワードを求めて来る。
ログインしたらこんなポップな画面が!今のルーターはすごいな。
右上の緑のWAN&LANをクリックする。
更にLANを選択。
次にこのルーターのIPアドレスが決められるので変更する。
このスクリーンショットが購入時の状態。
z21と同じネットワークセグメントで分かりやすく192.168.0.100にしておいた。
すでにあるAirMacが3と言う事でDHCP(自動IPアドレス割り当て機能)は192.168.0.4~にした。
とは言え同一セグメントにしなければ関係ない。
設定すると再起動がかかる、このルーターの再起動早い・・・。
ログインを求められたら起動が終わった証拠、これでルーターの設定は完了!
z21 start のファームウェアアップデート
ルーターの設定が終わったのでz21とLANで繋ぐ。続いて購入しておいてもらった秋月電子の16VのACアダプターを差し込む。
良く見たら18V~なんだ、けど大丈夫。
このルーターz21とデザインが似てて厚みも同じくらいで良い感じ!
続いてWindowsへ戻って先ほどダウンロードしておいたZ21 Maintenanceを解凍して
Z21_Maintenance.exeをダブルクリックして起動。
最初の画面はこんな感じ、z21は192.168.0.111固定だけどこのアプリで変更する事もできる。
ただし強制リセットがかかるとIPアドレスも戻ってしまうのであまりオススメしない。
パソコンがルーターへ接続してる状態でConnectを押すとZ21 Digitalsystemと書いてあった所が
z21 startの写真になる。ファームウェアのバージョンが古いようなのでアップデートする事にする。
タブの右から2番目Firmware updateをクリックする、このZ21 MaintenanceソフトがFirmwareを
持っているのでUpdateボタンを押すだけ。
待つ。
Update completed succesfully!と出れば完了。
左のタブのStatusに戻ってFirmware Versionを確認。
ここでシリアルナンバーをメモっておく。
z21 start のアンロック
Roco 10818の箱に入っているのはこの厚紙1枚、折りたたまれていてドイツ語や英語などで書かれてる。
上の銀色の部分は懐かしい感じのするスクラッチ、ごしごし削ってアンロックコードを出す。
続いて、これもどんなパソコンでもスマホでも良いけどRocoのサイトへアクセス!
右上の検索から10818を検索する。
10818をクリックして下の方にCode activationと言うリンクがあるのでクリック。
するとZ21 Upgradeという画面が出てくる。
10814 Serial numberの所はスクラッチで隠れていた10818のシリアルナンバーでOK。
残りアンロックコードと先ほどメモったz21のシリアルナンバーを入れる。
Request codeを押すとまたz21のシリアルナンバーを聞かれるので入れてContinue。
画面が変わって「Your z21 Upgrade Unlock Code」の右にコードが発行される。
大切な情報なのでメモしたりプリントアウトしておく。
続いてZ21 Maintenanceに戻って最初の画面のUnlockを押すとこんなウィンドウが出る。
ここへ先ほど発行されたコードを打ち込みUnlockボタンを押す。
The device was unlocked succesfullyと出れば成功。
Status画面のUnlockボタンはグレーアウトして押せなくなる。
せっかくなのでSettingsにある「DCC turnout-addressing according RCN-213」をチェックして
下のWriteを押す。これでz21アプリ上でアクセサリーのアドレスに+4する必要がなくなる。
(Rocoのアクセサリーデコーダを使う場合は逆に-4する必要がある)
StatusでDisconnectして終了。
iPadをルーターへ接続してz21アプリを立ち上げればすぐにz21と接続された状態になる。
動作確認した所とくに問題はなかった。完全にz21白になった。
補足としてz21のフロントについているボタンは強制電源オフでレールへの給電をやめる。
LEDが点滅してる時は給電をやめてる状態でショートした時も同様に点滅する。
もう一度押すと復帰する、z21アプリの右上のステータスをタップでも同様。
たまに赤と青が点滅する事があるけど、これはどこにも書いていない。
おそらく電源のキャパオーバーだと思うけど、この状態になるとZ21 Maintenanceで設定した
情報は工場出荷状態にリセットされてしまう。
関連記事はこちら:2017年3月12日日曜日「KM1 BR18.478詳細動画/z21問題/Cityjet問題」
JR浜松さんへ戻す前にもう少しテストして問題がないかの確認。
そしてエンドウのレールもお借りしたのでのちほどレビュー予定。