The Nameless City: 技適マークとPSEマークについて

2017年3月19日日曜日

技適マークとPSEマークについて

最後に追記あり

日本国内で使用する電子機器で電波を使うものにつく技適(技術基準適合証明)そして
安全基準をクリアしている製品につくPSEマーク(電気用品安全法基準適合品)など
まったく分からないので個人輸入している方々の情報を参考にしてきた。

z21を去年購入した時は電源アダプターも無線LANアダプターも日本国内で購入した製品を
使用してきたので何も問題はない。
RocoのWiFi付きのカメラロコを持っているけど、どのみちホストが表示されず一度も
カメラ機能を使ったことがない。

調べると国内ショップで普通にWiFiカメラロコをデモンストレーションしていたりする。

Roco 73532 OeBB Rh1116 Cameraloco Test Video by elmertrain


技適マークの入ったRocoの機関車なんてあるのだろうか?

そもそもスマホなどWiFi機器が大量に輸入される時代に技適マークの意味はあるのだろうか?
その点も調べるとやはり古い話になりもともと無線機器とはトラックの無線やアマチュア無線などで
さらに不特定多数の人が使った場合に緊急性や人命に影響のある無線、例えば消防や警察の無線を
妨害してしまったりする事を防ぐ目的があったらしい。
WiFiはそもそも使い道が違うのに同じ法律が適用されているようでややこしいようだ。

技適について総合通信局に連絡してみたと言うブログもあった。
しかし注意をするだけで取り締まりを行うわけではないらしい。
スマホなどのWiFiになると緊急性や人命に影響があるとは考えにくいから放置なのだろうか。

総務省がスマホの技術認証緩和へなんてニュースを見つけたけど今どうなっているのか?
Wikipediaによると2016年5月に電波法が改正されて少し緩和されたようだ。
主に国外からくる技適なし端末を持った人を対象にしているけど、国内の製造、輸入業者にも
努力義務規定とあいまいだけど緩和されている。
日本人で個人輸入する場合はまた解釈が変わってくるらしいのでWikipediaには
「日本人の技適なし端末の使用は不可能ではないが困難が多い」と書かれている。
個人でも「技術基準適合証明及び工事設計認証を行う登録証明機関等」に持ち込んで申請すれば
良いようだけど技術資料の提出があるらしくそんなものメーカーでなければ出せない。

上記の動画は2015年なので当時技適マークがなければ完全に違法と言う事になる。

次にPSEマークについて
PSEマークが必要なのは製造・販売に関してらしいけど個人利用では問題ないのだろうか?
ECoSに限らず専用電源アダプターが存在しているコマンドステーションの場合どうしているのか調べると
正規代理店であるクマタ貿易は普通にECoSについてくる電源アダプターのようだ。
PSEマークを輸入してから申請しているのかもしれない。そんな事が出来るのかわからないけど。
MärklinのCentral StationをHRSさんで購入する場合はPSEマークの入った電源を付けてくれるそうなので安心。

調べても法改正前から個人輸入して技適やPSEを気にせず使用している人は多いので
個人利用の場合はまったく問題にならないのかもしれない。

今まで一応気を付けていたけど、これからは周辺から特に注意を受けなければ普通に使って行く事にする。
ただし自分なりのガイドラインとして室内のみ、貸し出しなし、譲る事もしない。
分厚いRC構造の建物の中なので少なくともWiFiは外へ出ない。

2020.12.19 追記
2020年になり法改正もされて技適に関して環境が変わってきたので追記。
まずこの投稿は2017年で微妙な時期で技適に関するメディアの記事もなかった事で独自の解釈で悪質にならないよう配慮して使用する事にしていた。

2018年になるとITmedia NEWSが電波を管轄する総務省の電波監視官にインタビューをしている。

「技適」なしスマホを使うと罰せられる?  覚えておきたい技適の話

2017年にも書いているけど2018年ではまだ古い電波法で現代のWiFiなどの近距離通信に対応しきれていない。
例えば特定小電力無線局(誰でも買えるトランジーバーなどはこれにあたる)は電波としてはWiFiに比べて遠くへ飛ぶのに免許は必要ない。
誰でも無線局になれるという意味では同じだけど害の及ぼしやすさはどうなのか?
素人なので分からないけど私の部屋の場合、分厚いコンクリート造なので外へ出るとWiFiは切れてしまう。

ITmedia NEWSの総務省には耳が痛い話かもしれない重要な点をピックアップしてみた。




トラックなどの改造無線などと同じくWiFiも「国民生活に支障をきたすレベルの妨害電波」になるのか?
当然そんな事はない、多くのメーカーはわざわざその国の法律にあった技適を取らないだけで海外では法に乗っ取ってる。
もちろん内容が違うので一概に同じとは言えないけど、支障をきたすレベルはどこの国でもダメなはずだ。

そして去年の2019年、ようやく法改正がされて若干緩和された。

もう「日本スルー」はなくなる? 技適なし最新端末が日本で使えるように(前編)

ようやく個人でも簡単に申請が出来るようになった。
2020年今年からはオンラインでも出来るので研究目的であれば最長180日使用できる。
ちなみに2回目は受付ないとの事。

記事で興味深いのはここ。











更に言えば米軍の無線やETCなどWiFiに近い周波数の事も考えなければならないようで確かに難しい。
とは言え徐々にではあるけど法改正が進んでいる。

技適マーク、IoT対応緩和へ 技適なし最新端末が日本で使えるように(後編) (1/3)

この記事の後半でもわかるようにWiFi機器は無線局と同じ、小さいとは言え通信基地と言う考え方が今でもあると言う事。届く距離が数メートルだろうと基地は基地。

そしてオンラインでの申請の記事。

技適未取得機器の申請がこんなにカンタンに! マイナンバーカードさえあればスグに実験OK

私も今後2020、2021年からはブログやYoutubeにのせる時は申請してみようと思う。
残念ながら期限が切れたら文鎮と化す。

DCC関連機器のWiFi化は急激に進んでいるけど日本向けにはまず作られない。
もし個人輸入して使う場合、電波的に悪質なケース、他に法に触れるケースがある場合罰則がある事を覚悟する必要がある。



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