The Nameless City: Zimo新デコーダ発表

2019年2月9日土曜日

Zimo新デコーダ発表

去年経営破綻から再起動して生き残ってくれただけでもうれしかったけど
まさか新デコーダを開発していたとは。

http://www.zimo.at/web2010/

Zimo

一応Zimoを知らない人のために…Zimoはオーストリアのデコーダ、コマンドステーションのメーカーで
主に同じオーストリアのRoco(と傘下のドイツFleischmann)へ提供してる。
Roco/FleischmannのZ21コマンドステーションも中身はZimo。

新MS-Decoder

今年1月1日にESUがLokSound V5を発表し、遅れる事1ヶ月でZimoもパワフルなデコーダを発表。


スクリーンショットをドイツ語で撮ってしまったのでそのまま英文をいくつかピックアップ。
CPUが32-bit ARMになり、既存のZimoのデコーダはすべてこのMSシリーズに置き換わるとの事。
MXシリーズもしばらく同時に販売する模様。


新しいMSシリーズは完全にmfxに対応するそうで、ESUと肩を並べる。
ESUのM4と差があるのかどうかは良く分からないけど
「They are fully mfx-compliant both in terms of registration and operation.」
と書かれてる事から登録だけではない何かがあるのかも。
Märklin Central Stationでも自動登録可能に。Z21も対応するかもしれない。


新機能の一覧
・16 bit audio of the sound samples as standard, 8 bit for simple sounds and 'old' sample files MX-Decoder for comparison: 8-bit for all sounds.

・22 kHz standard sample rate, but also (adjustable by the sound project) Channels with 11 kHz for simple noises (e.g. announcements) and 44 kHz for HiFi sound quality.

・128 Mbit sound memory for 360 sec playback time (with 16-bit and 22-kHz standard samples); MX decoder for comparison: 32 Mbit for 180 sec with 8-bit sample reads.

・Combine channels with different bit resolutions (8, 16) and sample rates (11, 22, 44 kHz) for many additional sound minutes.

・16 sound channels, simultaneously playable, separately adjustable, with larger decoders distributable to two speakers; MX decoder for comparison: 6 channels.

・Tone adjustment of the driving noise (e.g. chuff sounds, diesel engine) by CV adjustment of high and low pass filters.

・Overcurrent protection for function outputs with a new method to prevent unnecessary shutdowns at short-time exposures (start-up cur-rent of light bulbs).

・Expanded ZIMO HLU technique by introducing direction bits (this will be implemented also in MX decoders via SW update - therefore no real MS feature).

ESUと同じく16bit(44khzまで対応)になり音質が向上。
メモリ128Mbit(16MByte)になり、16チャンネル同時再生可能に。
ハイパス・ローパスフィルターまで搭載。新しい過電流保護機能。
HLUは信号に合わせた制御が出来る機能、LenzのABCのような機能で互換性もある。
自動往復運転が出来るかはまだわからない。

Z21も同時に強化されれば自動登録なども出来るようになるかもしれない。
そう考えるとZ21 Ver2のようなものも出るかも知れない。
Zimoが元気で良かった!





3 件のコメント:

  1. 新デコーダ発表、いいですね!


    新デコーダのマイコンチップは、STマイクロのSTM32L431のようです。
    https://www.st.com/ja/microcontrollers/stm32l4-series.html?querycriteria=productId=SS1580

    ARM CortexM(FPU付) 80MHzということで、今の所、各社の中でぶっち抜きで速いですね。LokSoundよりも高性能なのを乗っけてます。16ch再生、高音質、ソフトウェアLPF・HPFも、この恩恵によるものかと。

    チップも大事なんですが、LokSoundのようにサウンドや動作の動きをユーザーが自由にプログラミングできるデコーダ(つまり、ソフトウェアの徹底強化)が良いですよね。
    ここができなければ、ESUには永遠に届かないと思います。

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    1. Yaasanさん、おはようございます!

      CPUそんな速いんですか!!
      ソフトウェアを自由に出来るとなるとRocoなんかがカスタムしてくる可能性もあるんでしょうか。
      そろそろRocoもESUかなぁなんて漠然と思っていたのでこれはまた良いニュースですね!
      ますます欧州のデジタル鉄道模型が楽しみになってきました!

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    2. LokProgrammerのようなユーザーフレンドリーなソフトウェアが望まれるって事ですね。
      Zimoはソフトウェアが弱そうなのでRocoに頑張ってもらいたい所ですね!

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