The Nameless City: 店舗限定品の魅力

2019年4月5日金曜日

店舗限定品の魅力

残念な事に秋葉原にある「F Models」のF&MOKEIが破産。

Yahoo!ニュース
鉄道ファンが集うことで知られる鉄道模型ショップ「F MODELS」を展開するF&MOKEI(株)が破産

たぶんこのURLも見れなくなってしまうだろうからリンクなしで。
https://www.fmodels.jp/

巨大なレンタルレイアウトもあり、H0もあったそうなので残念。

私は実店舗に行った事があるのは天賞堂とホビーセンターカトー東京店、あとはヨドバシカメラくらい。
東京のど真ん中に住んでおきながら出不精なのでほとんどオンラインで買ってしまう。

ほぼ最初から欧州型直輸入な自分は実店舗で実物を確認してから買うと言うやり方もそもそも
知らなかったのでオンラインで購入する事になれてしまっていた。
日本国内の外国型のショップも応援しなければと思いつつもやはり1.5倍の値付けでは躊躇してしまう。
外国型になると為替もあるし在庫が確実になくなる保証もないのでビジネスとしてやっていくのは
相当大変だろうと思う。

銀座の天賞堂も新社屋建て替え工事のタイミングで縮小を発表していた。
外国型は扱いはあるけど取り寄せと予約のみになるとの事。

ここから本題と言うか関連した事だけど欧州では店舗限定品がとても多い。
とくにMärklinのMHI(Märklin-Händler-Initiative)が有名で、欧州シェア1位のメーカーが
MHIに認定されてるショップのみで展開する製品がある。
https://www.mhi-portal.eu/

MHI製品は量販店や大きなショップ、例えばModellbahnShop-Lippeでは買えない。
親会社がライバル会社と言うのもあるだろうけど結構大きな差。
(関連会社がライバルでもModellbahnShop-SebnitzはMHI認定されてる)

さらにMärklinはMHIとは別にInsider Modelと言うInsider Club会員限定品も存在する。
一度倒産しているにも関わらずシェア1位のMärklinはファンをうまく繋ぎ止めてる。

次に欧州型ファンを良い意味で絶望させるL.S.Modelsは特に店舗限定品が多いメーカー。
2018年8月4日土曜日「L.S.Models 97021 Nightjet Memobaセットが届く」

exklusiv für memobaの文字が限定品の証。
特にこのセットは予約で売り切れ、欧州のフォーラムでも欲しかったのに手に入らなかった
と言う人が多かった。Nightjet Memoba限定セット。
なぜか天賞堂に3セットもあり新社屋建て替え前の大放出で手に入れた方はラッキーだったと思う。

ModellbahnShop-LippeもModelleisenbahn Holdingグループと言うのもあってRocoの限定品がある。

2019年1月18日金曜日「ModellbahnShop-Lippeについて」

ここに紹介したものだけでなく他にもたくさんあって、各メーカーさまざまなショップで限定品を扱っている。

個人的にはMHIのようなシステムは小さなショップにとってとても良いシステムだと思う。
欧州で小さなショップが多いのはこうしたシステムのおかげかもしれない。

日本にもこういうシステムがあるのか知らないけど、小さなショップを助けるような製品あるんだろうか?
メーカー自身にそんな余分な体力がなさそうだけど去年3月に書いた
2018年3月1日木曜日「安ければ良いと言う幻想」
これもやはり問題な気がする。
そもそも日本のNゲージは欧州型から見ると安い、安いのは良い事だけどそれでメーカーが疲弊して
おまけにショップまで疲弊したんじゃ意味がない。
そしてエラーだ返品だ、ではやって行けないのではないだろうか。

もちろん日本の冷え切った経済が一番いけないんだろうけど、そんな時だからこそ鉄道模型ファンは
メーカーやショップを支えて行かなければならない。
クレームはほどほどにして模型をたくさん買う、財布に余裕のある人はもっと買う。
気に入らない製品を引いてしまったら2つ買うくらいの気持ちでいればメーカーや
ショップも助かるんじゃないだろうか。

これも何度も書いてしまうけどメーカーはメーカーでもっと幅広い客層のために高くなっても
是非アナログとデジタル両対応で新製品を出してほしい。
個人的には新製品なのに買ってからデジタル非対応に気付くと次は怖くて買わなくなってしまう。

デジタルの魅力は散々このブログで書いてきているけど、例えばドイツESUが作る機関車は
サウンドはもちろんギミックが沢山あって広いスペースがなくても鉄道模型がどれだけ可能性が
あって楽しい物か思わせてくれる素晴らしい製品。
その分価格も他社とは比べ物にならないくらい高い、だけどアナログの機関車2つ買うくらいなら
ESUのデジタル機関車を1つ買った方が経験としては倍以上楽しめる。
飾るだけなのでデジタルいらないと思う人は真鍮製の16番/H0や外国型なら1番ゲージを体験して欲しい。


2 件のコメント:

  1. こんにちはです。
    F Modelsの倒産は驚きでした。照明などで顧客には好評だったように思うのですが・・・。
    ある人は前受金も渡していたそうですが、これは事前に返金もしないのは少し酷いかもと思います。
    小売店を巻き込んだ、欧州のこういう販売手法は非常に良い事です。
    非常に狭い特定店では無く、ひろく登録している販売店さん向けにこういう開発商品を卸すと、おのずと欲しいユーザーは小売店に買いに走ります(^-^;
    日本だったら、発売日に店頭に並ぶのかな?(笑)

    日本でも、DCCある・無しの両方が発売されても良いと思いますが、DCCが売れないのかも知れません。
    それは単に売れないのではなく、メーカーもそう仕向けてないか?とも言えます。
    まったくデジタルに対応してない車両を、電子知識が薄いユーザーが改造をいきなりするのはハードルが高過ぎるように思います。実際私もそうです。

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    1. がおう☆さん、こんにちは!

      F-Models残念ですよね、しかし前受金支払ってる方いらっしゃるんですか!
      計画倒産と言う見方をされても仕方がないかもしれませんね、しかも100%戻る可能性は限りなく低いですし。
      欧州の小売りを大切にした手法は素晴らしいですよね。
      ひとつの店舗限定と言うのもたくさんあるのですがMHIのように幅広い小売りに対応してるシステムは見習うべき所な気がしますね。

      デジタルは、がおう☆さんがおっしゃるように改造前提と言う認識なのもそもそも日本の鉄道模型業界のおかしな所なんですよね。
      欧米では改造ではなく端子が用意されてるのでKATOのDCCフレンドリーのようにポン付けできるんです。
      しかもサウンド付きで出来ます。

      私が両対応と言うのはこの端子付きの事を指していて、両方発売して欲しいわけではないんですよね。
      アナログで買って後でDCCサウンドを楽しみたい人は端子用意しとくから自分でデジタルにしてね、と言うだけで良いんですよね。
      その端子を付けるか付けないかは原価レベルでは数円、数十円の差らしいので価格は良い訳にはならないと思うんです。

      結局自分でハンダ付けして改造する必要があるのでハードルが高く感じてしまい負のスパイラルですよね。
      メーカーの責任も大きいですし、価格を下げさせるユーザーの責任も大きいと思います。


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