The Nameless City: 自動往復運転を試す(Lenz ABC)

2018年12月10日月曜日

自動往復運転を試す(Lenz ABC)

ABC=Automatic Brake Control

Lenz氏と言えばMärklinデジタルやDCCの生みの親で、現在もDCC関連機器やOゲージ鉄道模型を
製造するメーカーとしてLenzは存在する。まだご存命だしメディアにも良く出てるけど。
そんなLenzさんが提唱する規格でRailComやABC=Automatic Brake Controlがある。

ABCに対応してるデコーダはLenz以外にもESU、ZIMOなどがある。
その中で唯一自動往復運転できるのはLenzのみ。

LenzのABCについて検索すると日本国内でもブログに書いてる人がそこそこいらっしゃる。
その割にあまり周知されていない気がする。

ESUのABCによる自動停止機能

私の所有する車両のほとんどがESUかZIMOなのでレイアウトの一部で自動停止させようと考えて
LenzのBM1を大量に購入していた。最初に実験をしたのが今年の1月。

この時はスモークジェネレータが切れる時間を測るために使用した。
動画では自動で停止するのでスロットルを入れ直してる。
これだけでも停止するまで放置する事ができるので撮影がとても楽になる。
ちなみにBM2やBM3を使う事で信号機と組み合わせる事もできて、BM3では次の閉塞があいて
いない場合に停止させる事ができるようになる。

LenzのABCによる自動往復運転

ここから本題、Lenzのデコーダはいくつか持っていたけどサウンド機能がないのでなかなか
使う事がなかった、先日SUSIサウンドモジュールを購入したのでいよいよ自動往復運転を
テストする時がやってきた。

この忙しい時期にすぐに簡単にテストするにはキハ110が便利、8ピンコネクタにアクセスしやすい。

Rocoのレールもちゃんとコンタクトレール買えば良いんだけど自作、と言ってもレールを切るだけ。

そして安価なBM1モジュール、輸入しても1200円(送料、税別)国内でも1500円ほど。
Asymmetric DCCと電子工作に詳しい方は自作できるかもしれない。
これを先ほど切ったレールをまたぐように設置するだけ。
注意点はマニュアルにも書いてある"On the right means on the right..."で
進行方向に対して右側に設置する事。デコーダ側で逆転させる事も出来る。

そしてLenz Gold+デコーダをキハ110に取り付ける、SUSIコネクタのない小さなGold+ Miniも存在する。

今回のデコーダの設定は距離も短いのでブレーキ距離を最短に、停止時間も最短にした。
Braking configuration CV51=11
Braking distance with activated constant braking distance CV52=1
Slow approach with ABC CV53=1
Stopping time in push-pull operation, 1 to 256 sec CV54=1

動作してる様子はこちら。


使用してるのはBM1を2個、コマンドステーションDSair2が1台。
たったこれだけで自動往復運転が出来てしまう。高価なECoSやCentral Stationは必要ない。
これだけコンパクトで安価と言う事は棚に飾ったりKuma氏の言う居酒屋でバッテリー駆動のDSair2で
自動往復運転を楽しむ事も出来てしまう。
と言うわけで私も卓上で簡単に出来る自動往復運転をオススメして行きたいと思います。

ESU LokProgrammerでサウンドアップデート

話は変わって昨日、夏蜜柑さんのRailAd 1116 Taurusをお預かりしたのでサウンドアップデートを行った。

ESUのTaurusの音はブレーキ時の音階表現がなかったと思うけど2016年のアップデートで追加されていた。
しかもスリップ時のハモりも表現できる凄まじい音源。自分もどれか変えようかな。

夏蜜柑さんに許可を頂いたので比較動画を作成した。

それぞれ特徴があって良い!




6 件のコメント:

  1. Lenzの自動往復BM1良いですね♪
    これがあれば時間がとれない時にでも楽しめますね。
    仰るように棚の上でも出来そうです。
    ブレーキの距離設置とかあるのですか?それとも速度に応じて
    止まる距離が変わるのでしょうか?

    RailAdのTaurusサウンド良くなりましたね。

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    1. JR浜松さん、こんにちは!

      はじめた頃は自動運転興味なかったんですが、やってみるとまた違った楽しみが出てくる感じですね。
      とくに単純な自動往復運転は見ていて飽きません。
      複雑だとそれはそれで別の意味で集中しなくてはいけないので今はこれくらいが丁度いいい感じです。

      ブレーキの距離や停止時間はデコーダ側で設定します。
      CV値を変える事でかなりの距離かえられるんです。
      BEMFでモーターの負荷も見てるので速度を変えてもだいたい同じ位置へ停車します!

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  2. 車両の整備ありがとうございます!
    LokProgrammer買おうかどうか心が揺らいじゃいます。車両増備を優先したい所ではありますが…
    後、自動運転の動画参考になりました。左右に行ったり来たりでも手放しで眺めて遊べるのも楽しそうでした。手動だと、どうしても減速し忘れて車止めにぶつかることがままあるので気が抜けませんし。

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    1. 夏蜜柑さん、こんにちは!
      こちらこRailAdの車両見てみたかったので良かったです!
      書くの忘れましたが塗装がすごく良くてRocoのやすいプリントと比べちゃいけない感じでした!
      自動運転ですが、DSmainやECoS、Central Stationと言ったコマンドステーションでも当然出来るのですがフィードバックモジュールも必要なので今回のセットの価格で言うと5倍くらいかかる計算になります。
      そのかわりどんなメーカーのデコーダでも自動運転が出来ます。
      今回の例はLenzのデコーダであれば超激安自動往復運転が出来ると言う所がポイントです!

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  3. Nardiさん こんにちは
     メルクリンのシステムでブレーキモジュールを使用して、2列車、または3列車の自動運転を運転会等で行っていると、この自動往復運転機能の為か、知らないうちにいきなり逆走する事がたまにあり衝突してしまいます。(笑)
     運転会の場合、8時間近く連続運転で運転しているのでたまに誤動作をします。
    また、メルクリン、ESU以外のデコーダの車両がメルクリンシステム(CS2)で制御している信号機の近くにくると信号機が正常に動作しない事があります。
     例えばCS2で3列車で閉塞区間を設け、自動運転していて、メルクリンの車両では通過した後、信号が赤に変わるが、PIKO車両だと通過しも、CS2では信号機を赤にしているが、換わらないとか、あります。
     メルクリンシステム(mfx)とDCCではやはり相性見たいのがあるのかもしれません。

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    1. Makotoさん、こんにちは!

      なるほど、そんな事があるんですね!
      メルクリンのブレーキモジュールは他社とまったく構造や考え方(直流にするなど)が異なると聞いていますのでAsymmetric DCCに対応したデコーダだと不具合でるのかもしれませんね。
      ただESUは大丈夫との事でさすがですね。元々mFXでも動く事を想定してるだけあります。

      ブレーキモジュールはグラウンド検知式と電流検知式がある事でさらに複雑になりますよね。
      私もメルクリンのブレーキモジュールを勉強のためにいつかチャレンジしようと思っています。
      その時はCS3も買うときかなと思ってます!

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