The Nameless City: Zimo破産&再建

2017年11月11日土曜日

Zimo破産&再建

DesktopStation Yaasanさんのブログ「電気屋の毎日」でオーストリアのZimoが破産したと知りました。
Zimoと言えばFleischmannや地元企業でもあるRocoへデコーダやコマンドステーションを供給していたけど
最近ドイツのショップにたくさんZimo製品が出回り始めた所から何かあったのかもしれないと思っていた。

ドイツ語のトップページには英語ページよりも情報が多い。
http://www.zimo.at/web2010/index.html

負債比率は2016/2017は過去10年で一番低いそうだけど社会保険料の支払いが滞ってしまったらしい。
借り入れを最小限にして赤字ぎりぎりで運用していたのかもしれない。
これは日本の小さな企業でも良くある経営方法なので別におかしな話ではない。
ただオーストリアは別の問題がある。

オーストリアは元々従業員への医療費負担がゼロでその代わり企業は社会保険料を全額支払う。
人件費はその分他国に比べて相当高いそうで、調べると支払われる給料に対して企業は
社会保険料を給料とほぼ同じ額支払う事になるそうな。

その社会保険料のうちの65%が年金だそうで、人口に対して高齢者も多く医療費の負担も相当高いのがわかる。
日本も社会保険料は高い方だけど多くの国と同様に従業員と会社両方で負担して支払うので
企業はオーストリアと比較にならないほど負担は少ない。不平不満はたくさんあるけど。

井の中の蛙にならないようにこうした趣味的に身近な企業を調べてちゃんと知る事は重要だ。
私も会社にしたとは言え少数精鋭でやっているので経営とは程遠い。日々精進しよう。

Zimoは再建に取り組んで2018年から再始動するそうだけど、とりあえずZ21関係の
開発はしばらく進展なさそうだ。
Fleischmann/RocoのModelleisenbahn Holding GmbHが買収すればいいけど
そんな体力もないのかもしれない。やはりデコーダ周りではESUは強い。

話はそれるけど日本の個人金融資産1800兆円らしくその51.5%が現金か預金。
日本銀行>統計>資金循環のPDFで見れる。
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/index.htm/
そしてそのほとんどがシニア世代の貯蓄になるそうで、これは少子高齢化社会なので仕方がない。
これは極論かもしれないけどシニア世代には貯め込まずにどんどん使って頂きたい。
もう手遅れだと思うけど日本は確実に後退しているので先進国なんて言われ方はされなくなる。
いつまでも暖簾に胡坐をかいているようでは経済だけでなく芸術や文化すら継承されなくなる。




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