2大コマンドステーションの歴史
ECoS 50210をポチってもう発送されたので到着前に色々と調べ中。間違っているかもしれないけどESU ECoS と Märklin CSの歴史からメモ。
(とくに年数はサイトによってまちまちで不確定)
だいたいWikipediaなどから要約。
まずざっくりヨーロッパの鉄道模型のデジタル化はMärklinから始まり1979年に最初の発表。
ちなみにMärklin Digitalの開発に携わったBernd Lenz氏はその年に自分の会社Lenz Elektronikを
立ち上げ自らもコマンド制御システムを開発しはじめる。これがDCC。
Märklinの2000年以前のコントローラーがDELTA、UhlenbrockのOEMだった頃は複雑なので割愛。
各社デジタルコマンドも出現し相当混沌としていたようだ。
今はありがたい事にLenz氏やMOROPのおかげでMärklinとDCCの二つのシステムに落ち着いている。
しかもベースは同じ人が開発しているので方言のような違いはあっても大きな違いがない。
独自に拡張した部分はあるけどベース部分が同じなら制御機器を共有しやすい。
2004年初代Märklin Central Station発売。
そこでESUの登場。
ESUはMärklinのデコーダやコントローラなどを請け負っていた企業で、最初のMärklin Central Stationは
ESUが作り出したものだった。
ESUはMärklinのデコーダやコントローラなどを請け負っていた企業で、最初のMärklin Central Stationは
ESUが作り出したものだった。
2006年初代ESU ECoS 50000発売。
契約の問題か分からないけど2006年にようやくESUが自社でCentral Stationベースの
コマンドステーションの販売を始める。
こちらは完全にDCC対応機器となり、アップデートでより多機能になっていく。
ただ初代Central Stationを見捨てる事もせずにCentral Station Reloadedと言うアップデートを受け付ける。
これは初代Central Stationの中身をECoS 50000化する。
2008年Märklin Central Station 2発売。
これはMärklin自社開発。見た目や基本機能を初代Central Stationを踏襲しているものの多機能化してる。
2010年ESU EcoS 2 50200発売。
ECoS 50000をベースにカラー液晶になったりとハードウェアアップデートがされた。
2016年Märklin Central Station 3発売。
こちらもMärklin自社開発、発売したばかりで不具合が目立つ。
中身も一新され過去のインターフェースを捨てたため完全に脱ESUと言える。
さらにCS2で出来ていた事が出来ないなど未実装または実装予定のない機能と
上位互換のなさが現状問題。
2017年ESU EcoS 2.1 50210発売。
そんな中ESUは初代Central Stationをひっぱり続けて13年。
まだ同じシステムでソフトウェアとハードウェアのバージョンアップを繰り返す。
もちろん見た目も変わらない。
何が2.1かと言うとレール電源供給が4Aから6Aになっただけ。とは言え良い事だ。
ちなみにECoSはアクセサリー用に1Aを確保しているらしいのでこれも素晴らしい。
これだけ長い間CPUも変えずに来ているのだろうか?
調べるとSharp LH79524という組み込み向けCPUを搭載している。OSはLinuxだそうだ。
LH79524は32bitのARM7 Coreで車の制御機器などにも実装されているもの。
このCPU自体2004年誕生で、Sharpはこれにディスプレイ出力やLANなどを実装した。
ECoS/CS1はクロックを90Mhzからダウンクロックし20Mhzで動作、その後上げているかどうか不明。
安定して長く動かす秘訣であるダウンクロックと省電力化が行われている。
CS2は200Mhzと言う書き込みもあったので、処理能力は雲泥の差かと思う。
いまだに13年前のCPUを使っているとするとやはり複雑なレイアウトになる場合はPCに
DCC制御用ソフトを入れてECoSで制御が良いのかもしれない。
そしてMobile Control IIの方が良いCPUなんだろうな。
しかし13年もアップデートし続けるコマンドステーションと言うのはすごい。
それだけ基本設計やサポートがしっかりしてるのだろう。
CS3の件を見るとへたにメジャーバージョンアップはしない方が良い気がする。
ただCPUの生産もいつしか終わるだろうし、いつしか進化しないと行けない時がくるはず。
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