The Nameless City: NEM310/340、改めて車輪にまつわる話

2017年7月25日火曜日

NEM310/340、改めて車輪にまつわる話

ずっと気になっていたそれぞれの車両の車輪の間隔、車で言うトレッド。
ホールド機能付きのデジタルノギスを購入したのでチェックしてみる。

シンワ測定 19974 デジタルノギス ミニ 100mm ホールド機能付

ほぼ1年前に投稿した「メルクリン K-Gleis ガタガタ対策とまさかの不良品
この時も気にはしていたけど主にショートする箇所に関して注目していた。

3線式Märklinタイプ=ACタイプ、2線式タイプ=DCタイプとあって、この1年走らせてきて
思ったのはK-Gleisはどちらも問題なく走行できると言う事。
脱線したのはほんのわずかでシューがセンターレールに激突した時と急カーブからすぐにポイントへ
差し掛かる場所、どちらも簡単に対策できた。

改めてNEM規格をチェック。
NEM310は所謂2線式DCタイプの方で16.5mm軌間に対してトレッドは14.4~14.6と定められている。

続いて3線式ACタイプの方は16.6mm~16.7mm軌間に対して14.0mm~上限記載なし。

前にも書いた事があるけどMärklinは規格がゆるく、そもそも軌間が16.6mm~16.7mmと言うゆるさ。
そこへトレッドが14.0mmなので、どちらかと言うとフランジ頼みなのがわかる。
図でいうNの部分が実物を見るとだいぶなだらかなので余裕を持っているのがわかる。

早速実物を測ってみようと思う。トレッドを軸部分で測定。
左からMärklin 37008 V100、ESU 31151 Class 261 MRCE、Roco 79242 Rh1116 Nightjet。
左からAC3線式、AC/DC両対応、AC3線式。

まずはMärklin 37008 V100、さっそくおかしなことになってる。
NEM340のはずだけどほぼNEM310

次にESU 31151 Class 261 MRCE、ESUは両対応だけどNEM340寄りなのがわかる。

次はRoco 79242 Rh1116 Nightjet、教科書通りって感じでNEM340。
うちで最初からスムースに走行するのがROCO製品だった理由が分かった気がする。

他のMärklin製品はどうか見てみる。
Märklin 39644 BR64の動輪もNEM310に近い。

しかし先輪や従輪はちゃんとNEM340。

次に参考までにDC用として販売されている車両を見てみる。

思ったよりNEM310と340の間って感じだった。ちなみに全部の車輪が同じ感じ。

こうして見ると意外だけどESUやROCOがちゃんとNEM340を意識して作られていて。
逆にMärklinがNEM310寄りと言う謎な展開。これはまったくの想像だけどTRIXから同型機が
2線式として販売されるので車輪は共通なのかもしれない。
しかし各社ちゃんとACホイール、DCホイールを販売しているので謎だ。
追加で購入して交換でどれだけ効果があるのか疑問に思うけど脱線する人は交換したら
良いのかもしれない。

とりあえずDC製品やESU製品がまともに走行できる理由が分かった気がする。
無理にAC対応車輪に交換する必要もない。

2017/07/31 追記
名称について調べてみた。
鉄道ではトレッドと言えばホイールトレッドで車輪のフランジから端までの事を指すとの事。
ホイール間の名称は色々言い方があったけどDCC Conceptsなどが販売している製品に丁度いいものが
あってホイール間の距離を測るものがある。
それに「Back-to-Back gauges」と書かれていた。
ちょっと面倒だけどこれからはバックトゥバックゲージと書くことにしよう。

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