The Nameless City: 鉄道模型の動画撮影について:1
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2018年6月10日日曜日

鉄道模型の動画撮影について:1

動画の撮影方法をブログに残すべしとツイッターで助言を頂きました。
ノウハウとしては弱いかもしれませんし、あくまで私のモジュールレイアウト環境での話ですが
少しでも皆さまの役に立てれば幸いです。
撮影方法以外も含めて解説していきますので使用してるハードウェア、ソフトウェアもお見せします。
プロ向けの製品ばかり紹介しますが今はスマホでも相当高いレベルの事が出来ます。

タイトルに1と書いたのは私自身撮影方法を模索して今の形になっているので今後変わる可能性もあるし
合成も得意なので後々やる予定でナンバリングする事にしました。

前に書いたこちらも参考にしてみてください。
2018年1月29日月曜日「レイアウトのライティングについての考察」

まずは昨日アップしたこの動画を基本に解説します。


私の場合まとまった休日がなく、仕事の合間に撮影編集すべてやりたいので撮影にはそこそこ時間を
かけてささっとカット編集をします。
最近アップしている動画は2分ほどのイントロ映像を追加してるのでその点についても解説します。
まずは順を追って。

1.コンセプト

まずこれは私の動画すべてに言えるのですが基本はYoutube向けでBGMなしで、DCCサウンドや
ジョイント音がはっきり聞こえ、鉄道模型の動きが分かる動画を目指します。
単純に自分がそういう動画が好きだからですが同じように思う人が多いようで再生数の伸び方で分かります。
説明的な動画やギミック紹介動画は伸びないのでBGV的に利用する人が多いのかもしれません。

今回の場合はストラクチャーへの室内灯の給電作業、車両への室内灯の組み込みが完了したので
どうせなら夜間風動画を作ろうと思いました。
ただ真っ暗だと文明からかけ離れた土地で分厚い曇り空の夜になってしまうので明るい満月の明かりが
地表を照らす感じでライトも設置しました。

2.ライティング

最初にかいた「レイアウトのライティングについての考察」とほとんど変わりありません。
背景の黒い幕は元々スモークジェネレータの煙が見えにくいので設置したものです。

詳細を解説すると
Manfrotto 032B オートポール (中心の天井へまっすぐ立っている突っ張り棒、強力です)
TOKISTAR TS-601-ST [ミニブーム] (ライトを支える横へ伸びているバーです)
Velbon クランプキットII (たまに真俯瞰のカメラを設置するのでついています)
Dracast LED500 Pro (青いアルミのLEDパネルライト/1つ5500lux)
ノーブランド安物LEDパネル (後方にあるパネルライト/10年くらい前に購入したもの)
今回Dracast LED500 Proは使用しません。

満月の月明り風にするために後方の小さいLEDパネルライトのみ使用します。
かなり出力をしぼって減光してます。

ブラックラップ(ブラックホイル、フォトホイル)と言われるマットブラックの堅い耐熱アルミホイルが
撮影用で売っているのでこれで光が当たる場所を制限します。

オートポールの影が出ますが撮影するとそんなに気にならないので今回は無視しています。

3.撮影

撮影機材もたびたび紹介していますが、改めて紹介します。
三脚は色々持っていますが、現在落ち着いている装備はスリックのカーボン三脚にマンフロットの
MVH502AH プロフルードビデオ雲台です。

ザハトラーの三脚もありますが重いので今はこれに落ち着いてます。

もふもふしたウィンドスクリーンを外した所。
カメラは基本Sony A7s、カメラの上についたマイクはZoom H5でカメラ視点の収録用。

A7sは超高感度、低ノイズ、そして幅広いダイナミックレンジの化け物です。
現在IIが出ていてさらに本体内4k収録ができますが、私のは初代です。
鉄道模型を室内撮影する上でもっとも幅広い作品作りが出来るカメラだと思います。
屋外撮影では太陽光と言う最大のアドバンテージがあるので正直スマホでもすぐれた作品が作れます。

モジュールレイアウト下からジョイント音を狙うマイクはオーディオテクニカAT9943。
これをZoom H5の3,4チャンネルに入力してミキシングしA7sへ入力してます。

AT9943はRodeのショックマウントにつけてマンフロットの自立1脚で立てています。

マイクがなぜこの仕様になったかは前にブログへ書いています。
2017年10月4日水曜日「撮影機材強化:Zoom H5購入」

主にイントロ映像撮影に使用しているカメラSony RX100M5とEdelkroneのコンパクトスライダーWINGです。

EdelkroneのWINGスライダーは一番小さいタイプのためA7sの重量は耐えられずRX100M5用になってます。

スライダーは効果が薄そうに思われがちですが少しでも動けば演出として幅が広がるので便利です。
このEdelkroneのWINGスライダーはコンパクトで良いのですが精度があまり良くありません。
そのため、これも安物ですがKonovaのガチなスライダーもたまに使っています。

RX100M5はコンパクトなので一番小さいゴリラポッドでも運用できます。

こんな感じでレイアウト内に設置して撮影する事もあります。

ショートしないようにそのまま置けば人物の視点に近い動画も撮れます。

昔購入したウェアラブルカメラも大量にありますが鉄道模型には使ったことがありません。
画質が悪い事と後述しますがSonyのS-Logと言うLOG形式に対応していないからです。


とは言えSonyはS-Logが撮れるウェアラブルカメラ的なDSC-RX0を去年末に発売したのでいつしか欲しい所です。
ウェアラブルカメラはこの他にパナソニックのA500が2台あります。

今回は使用していませんがA7sやRX100M5の映像を高画質4k収録したい場合に
ATOMOSのSHOGUNを使用する事もあります。

基本的に撮影は1920 x 1080 60pですがたまに3840 x 2160 30pで撮る事もあります。
60pだとフレーム数が多い分テレビっぽくなり映画っぽさはなくなりますが、今回の目的は
鉄道模型の動きもしっかり撮影する事なので60pは外せません。
見る人も最近は60pまで見れる人がほとんどなのでそこへ合わせます。

機材はこの他にもたくさんありますので以前紹介した写真で再度掲載。
Sony FS700、Canon 6D、Sony a7S、Sony 5R、Canon 5D。鉄道模型を始める前から持っているもの。
5Dは手放してしまいましたがあとはすべて残ってます。
FS700はもう使わないと思うけど、色々と勉強になった一台。

こんなにカメラをもって撮影のプロなのか?と思う人もいるかも知れませんが撮影は趣味です。
普段仕事で撮影をプロに頼むときはこんな機材がやってきます。

REDやF55やAlexaと言った映画用機材に巨大なレンズ。レンズだけで数千万円します。

この撮影現場の機材写真は実際に自分がメモ代わりに撮影したものです。

4.編集

最初に書いたように編集作業には時間をかけたくないのでとても簡易的です。
ぶっちゃけるとここからの作業は普段の仕事とほぼ同じなので作業時間は参考にならないかもしれません。
専門用語も使用するのでググる必要があるかもしれません、質問はコメント欄へお願いします。

まずはAdobe Premiere PROでの編集作業です。
ディスプレイが2560x1440が2枚なので5120x1440で作業しています。

カット編集部分に寄るとシンプルなのがわかると思います。

撮影素材を並べてひたすらカット編集です、この時注意するのはDCCサウンドや列車の通過を見て
動画的にリズムがよくなるように編集する事ですが、先ほど書いたように時間をかけたくないので
かなりアバウトにカットしていきます。この段階で30分もかけません。
仕事としてやるならもっと時間をかけると思いますがチャンネル登録者数の少ないYoutube
なので今の所最低限の労力しかかけません。

イントロに関してはDCCサウンドやジョイント音を無視しているので音楽の展開に合わせます。

ざっくり編集したらカラーグレーディングやエフェクト追加作業のためAdobe AfterEffectsへ
Premiere PROのプロジェクトをそのまま読み込みます。

Adobe Dynamic Linkを使わないのは行き来するほどの編集ではないし時間短縮のため
ここからはAfter Effects上ですべてやります。
最初からAfter Effectsを使わないのはカット編集はリアルタイム性が重要なためです。
After Effectsは映像を通しでみるにはラムプレビューをレンダリングしなければなりません。
さくさくっと見ながら編集はPremire PRO、じっくり作りこみはAfter Effectsと言う感じです。
After Effectsの作業も30分以内で終わるようにしています。

5.カラーグレーディング、エフェクト

今回の動画ではイントロに凝ったエフェクトを乗せているので別にレンダリングして最終的にまとめます。
またイントロは映画っぽさを出すために60pで撮影したものをあえて24pにしています。
(需要があれば映像の歴史とフレーム数についてもそのうち書こうと思います)

イントロを別レンダリングした理由はエフェクトの処理が重いからですが
そのエフェクトについて少し解説します。
画像は分かりやすい前回の動画から。

使用しているエフェクト(プラグイン)

・カラーLUTを適用(After Effects標準プラグイン)
ダイナミックレンジを最も幅広く撮影出来るLOG撮影をした素材に適用して
カラーグレーディングを行うためのものです。
After EffectsでもLUTを編集できますが専門的なのでDaVinci Resolveなど専用ソフトもたくさんあります。

・輝度&コントラスト(After Effects標準プラグイン)
私は時短のためLUT集を購入してあるので自分ではLUTを編集せずに適用しています。
ただそれだけでは当然納得の行く絵にはならないので変更を加えます。
輝度&コントラストは何てことのない標準プラグインですが軽いし早いので使用頻度が高いです。

・Magic Bullet Looks(有償プラグイン)
輝度&コントラストと同じで絵を納得行く仕上がりにするために使用するプラグインです。
こちらもプリセットがたくさん用意されてますのでまずはプリセットを適用してそれをベースに
多少いじるくらいで自分好みの絵にできます。これも時短ツールと言えます。

・DigiEffects AgedFilm(有償プラグイン)
イントロは24pの映画風にしつつもやはりちょっと古い感じのフィルム感を出したいので
あえてダメージ系のプラグインを使用します。縦に入る傷やほこりの粒子です。

6.音楽

使用している音楽についても質問があったので書こうと思います。
私は作曲は出来ませんので著作権フリー素材を購入する事になります。
Youtubeには無償で使える著作権フリー素材もありますし、Creative Commonsで守られて
無償で提供されているものもネットには転がっています。
私は同業者ではないけども同じクリエイターとして対価を支払うべきと思っていますので
出来るだけ購入する事にしています。

Youtubeへ投稿している動画のタイトル画面と終了画面のSEはEnvatoMarketで買えるAudioJungleの
「To This Logo」「Motivational Commercial Logo」です。
4、5人しか購入していないのでめったに聞く事がないSEです。
たった10ドルほどでクリエイターに還元でき、自分は他ではめったに聞かない音源が手に入ります。

イントロに使用している音楽はスウェーデンのEpidemic Soundと言うサービスです。
Youtube Creator Subscriptionと言うのがあり定額でハイクオリティな音楽が使えます。
すべてオリジナル作曲家の作品で有名な曲でもありません。
今回の動画ではMartin LandhさんのMemories Of November 5と言う曲を使用しています。

Youtubeチャンネルとアカウントが紐づけされているので誰かが勝手に使うとその人は収益化が出来なくなり
作品がよければ動画は残りEpidemic Soundへ収益が入るようになるかもしれません。
最悪無音になったり、動画自体消されるかもしれません。

実は別のチャンネルで契約したのが2017年3月、結局使用していなくて年末に鉄道模型チャンネルに移行したら
そのままの支払いが継続されると言う融通が利くサブスクリプション。


6.最後に

人は誰でも等しくクリエイターです、とくに最近ブログやツイッターで鉄道模型クラスターの方々を
見ていると幅が広く鉄道模型と言う枠では小さすぎると思いました。
私も言ってみれば「鉄道模型を撮影して楽しみたい人間」と言えるかもしれません。
ブログやツイッター、Youtubeでのコメントも大変うれしく楽しみの1つです。
まだまだ鉄道模型をはじめて間もないですがほんとに良い趣味を持ったと思います。






12 件のコメント:

  1. すごい機材ですね、びっくり(@_@) 日頃から「ただもんじゃない」と感じていましたが、こうしてまとめて紹介されると本当に圧倒されてしまいます。色々と調べながら、じっくり読ませていただきます。

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    1. TodaProductionさん、こんにちは

      もはや自分でも鉄道模型を楽しみたいのか鉄道模型の撮影を楽しみたいのか理解できていません(笑)
      幸い機材のほとんどは鉄道模型を始める前から持っていたものなのでこのために投資したわけじゃないのが救いかも知れません。
      もしそうだとしたら沼に次ぐ沼でどの沼すぎますよね!

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  2. いつも、動画や写真がすばらしいと感じていましたが、機材もすごいですが、技術もすばらしいですね。
    私なんか、ブログの写真が上手く撮れなくてもう諦めていますが、努力も必要ですね。

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    返信
    1. Makoto Nagasakiさん、こんにちは

      お褒め頂きありがとうございます!
      Youtubeの鉄道模型動画で凝った動画を制作しているのは海外の大手メーカーくらいで私もまったく同じにとは行きませんが出来るだけ同じように制作したいと思っています。
      まだまだ未熟ですがせっかくの鉄道模型ですから見栄えの良いようにと思っています。
      写真は動画のように光量を気にする必要がありませんから三脚を使えばだいたい大丈夫だと思います。
      ブログもし良ければ教えてください!名前が一致してないだけですでに読んでいるかもしれませんね。

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    2. 多分見ていただいているかと。
      http://masato-mar.blog.so-net.ne.jp/
      メル鉄おやじブログです。

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    3. メル鉄おやじさんでしたか!失礼いたしました。
      拝見させて頂いております!

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  3. 私なんて、KISS x4からEOS 80Dにしただけでドヤっていたのが恥ずかしいくらいです(汗
    普段のお仕事に関連する部分で、高いレベルで写真やビデオを作成されているのがよく分かりました。

    何よりも、重要なポイントをとらえて短時間で一気に仕上げる、これは高い技術の表れと感じました。

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    返信
    1. Yaasanさん、こんにちは。

      お褒め頂きありがとうございます!
      Yaasanさんも80Dにして三脚使うだけで劇的に変わりましたよね。ドヤッて良いと思います!
      16:9のHDで撮るだけでも違いますもんね。Youtubeのサムネールから違いがわかります。

      私は編集に関しては自信がありますが機材に関しては100%機材の力に頼ってますので誰でも同じように撮れると思います。
      室内撮影の難しさは照明にあると言っても良いですからね、照明さえちゃんとすればスマホでも問題ありませんしホント良い時代になったものです。

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  4. 思ったとおり色々なワザが使われているのですね。
    私はまだ撮影の妄想をするだけなのですが、やはり将来は映画の撮影みたいにクレーンとかあるといいなぁと思っていました。
    あの滑らかなカメラワークは手ではできませんからね。
    それにしても、専門用語が多くてびっくり(笑)
    動画の編集ソフトもプロ仕様。
    うーん、こりゃ本格的な勉強が必要だ!
    いつかNardiさんのような動画作りをやってみたいなぁ。

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    1. Gutさん、こんばんは

      おそらくGutさんが想像しているようなカメラワークは私も実現したいと思っている所です。
      最近は小型のジブアームがあるのでかなり現実的になってきました。
      とは言え室内に置くには相当大きいし個人輸入しても大型&重量物で送料がそこそこします。
      これが今は500ドルで買える時代で良い時代になりました↓
      https://www.youtube.com/watch?v=Gx-hcL0tpzg

      とは言え滑らかなカメラワークにするにはカメラとのバランス取りに時間をかけて操作もそれなりに練習する必要があります。
      撮影現場では専門の方が来るのでそれくらい片手間では素人感がでてしまうものです。
      そこで私は3軸ジンバルカメラで何とかジブアームの真似事が出来ないか練習中です(笑)

      ソフトもAdobe製品があれば何でも出来ますが、似たような事は低価格なソフトでも出来ます。
      機材も同様でプロが使用するものでなくても似たような事は出来ますからそこまで構える必要はないと思います!
      屋根裏なので照明だけは相当明るくした方が良いかもしれませんね。

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  5. 遅ればせながら、高い技術を使った動画だからこそ思わず見入ってしまう訳なんですね。
    遠く及びませんがadobe premiere elements13を使って作ったものが伊豆急とESUのスモークテストです。上空から見下ろすカメラワークはプロならではの仕事を感じておりました!
    機材の選び方や使い方が分かり、いつか私もチャレンジして見たいと思いました。

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    返信
    1. ありがとうございます!
      Premiere Elementsでも十分色々できますよね。
      編集ソフトの違いと言うのはレスポンスや編集速度に差が出ますからPremiereを触っておいて損はありません。
      JR浜松さんのレイアウト動画は今アップしているものがすでにとても素晴らしいのでこれ以上何を望むのかっていう(笑)
      やはり何度も言ってしまいますが照明が素晴らしいので絵になるんだと思います。
      余計な機材や演出が必要ないと言うのはすごいことです!

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