The Nameless City: Peco Code100 モジュール:情景制作メモ1

2020年1月16日木曜日

Peco Code100 モジュール:情景制作メモ1

次期モジュールレイアウトも1年かかってようやくイメージが固まってきた。

駅モジュールに関しても、ここからさらにちょっといじってるけどほぼFIX。


情景重視モジュールの方は作りながらになると思うのでプランはこれでFIX。


今回はその情景制作するうえでのちょっとしたメモ。
ゆるやかなカーブのイメージはプラン初期の段階から決めていてRocoの展示会用のレイアウトや
ESUの展示会用レイアウトのイメージ。
http://www.esu.eu/produkte/pullman/spur-h0/eilzugwagen-g3637-in-spur-h0/
このESUの写真はカントの感じも良く複線で微妙に段差がついていて複線撮影時に良い画が
撮れるのでこの感じをイメージして作りたい。

私が鉄道模型趣味に目覚めたきっかけは5年前の箱根登山鉄道とオーストリアRailjetからで
情景付きレイアウトを作るならゼメリング鉄道をイメージしたかった。
次期モジュールレイアウトでは情景重視モジュールがあるのでいよいよゼメリング鉄道
周辺っぽく作ろうと思う。

この写真の谷に囲まれた地域がゼメリング峠で鉄道が出来てから150年以上たっても
ゼメリング・ベース・トンネルが完成する2024年までRailjetだろうが貨物だろうが
この急勾配、急カーブをゆっくり通り抜ける。

そして実はこの上の写真にもちょっと写っているけどゼメリング線を行くÖBBの車窓映像を見てると
とても古い城の跡が見える所がある。

この写真がもっとも分かりやすい、Railjetと古城。


もう1つ小高い場所へ立つ古城とゼメリング線。

この古城自体の存在は映像を見て知っていたけど正確な名前を知らなかったので調べてみた。
しかし思いのほか大変だった。
ゼメリング峠の城と言えばグログニッツ城などが有名でこんな小さな城に行く人はほとんどいない様子。

しかたなくドイツ語で調べてようやくWikipediaを発見。英語でも書かれていない。

Burgruine Klamm

かなり古くからあるようで正確な建設時期は分かっていない。
1130年頃の記述が残ってるようでその後、幾度も売却が繰り返されて何度か修復の試みがあったものの
1805年~1809年のフランス・オーストリア戦争(ナポレオン戦争の一部)で完全に荒廃した。
1833年にはヨーハン1世 (リヒテンシュタイン公)に売却され修復し1942年までリヒテンシュタイン家所有だった。
その後は立ち入り禁止になり、現在の所有者は書いていない事から第二次世界大戦後はおそらく
オーストリア政府か地元が管理してると思われる。
(追記:市の資料によると現在は個人所有になっているそうです)

実はグーグルマップでも誰もマークしていなかったので座標で探すしかなかった。
ちょっとグーグルマップで旅をしてみる。

ゼメリング峠の場所はウィーンの南西。

ちょうどウィーンとグラーツの間くらい。

Klamm-Schottwien駅からBreitenstein駅へ向かう途中のKlamm-Tunnel付近。

Klamm-Schottwien駅も雰囲気が良い(去年改修工事が完了して超綺麗になってしまった)
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Bahnhof_Klamm-Schottwien

そして古城は近くに大きな教会がある小高い山の上。
マークして名称を書いたのは自分なので、たぶんまだ座標で探すしかない。

この写真が古城と教会、そしてゼメリング線を行くRailjetが写っていてわかりやすい。


グーグルマップで見下ろすとこの矢印の角度で撮影、赤い丸の橋を渡るRailjetが見える。
ちなみにこの橋はキット化されてる有名な橋じゃない、もうちょっと小さいやつ。

こんな感じで調べまくってたら日が暮れてしまった、でも楽しい。
ノイシュヴァンシュタイン城のように有名で華のある城も良いけど、新しい城だし中にカフェもある。
そもそも石造りではなく鉄骨組みのコンクリートとモルタル製なのでKlammの古城とは全然雰囲気が違う。
もともと建設した思想がルートヴィヒ2世の中世への憧れからなので仕方がない。

それよりもこういう文献もほとんど残っていない、地図にも書いてなくて観光地化もされていない
立ち入り禁止の古城はわくわくする。
しかもゼメリング線の車窓からは結構目立って見えるので次期モジュールレイアウトにも
ちょっとだけ見切れるように作ってみようと思う。

追記:ありがたい事に2013年に論文にまとめている研究者の方がいた。感謝感謝。
https://www.academia.edu/5944828/Bauhistorische_Untersuchung_der_Burgruine_Klamm_am_Semmering_Nieder%C3%B6sterreich_




2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    ヨーロッパ型レイアウトを作るうえで古城は外せないテーマの一つですね。
    既製品のストラクチャーがいくつか出ていますが、廃城や「このお城」っていうテーマはフルスクラッチしたら楽しそうです。
    うちはKibriのお城がありますが、もう一つぐらい廃城があってもいいかもしれないと思いました。

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    1. Gutさん、おはようございます!

      古城は向こうでは当たり前のように存在してますからやはり置きたいですよね。
      先日Gutさんにトレインシェッド作るんでしょ!って言われてから情景の一部はフルスクラッチしようと思い始めてます。
      このKlamm城は完全に製品には存在しないのでやってみようと思ってます。
      資料も偉く少ないので想像で補う事になりますが、そこは逆に楽しんでみようと思います!

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