The Nameless City: 鉄道模型の楽しさを伝えると言う事

2018年5月21日月曜日

鉄道模型の楽しさを伝えると言う事

今回の投稿はダラダラと仕事のあいまに書くので長く単調になるかもしれない。
しかも過去のおさらい的な内容。

Twitterをはじめて9年、鉄道模型アカウントはまだ300日ほどだけど今日SNSの良さをまた改めて知った。
Yaasanさんのブログ電気屋の毎日の5月18日の投稿「スマホで鉄道模型の現状のまとめ」が
Twitterでプチ盛り上がりを見せ様々な意見を見る事が出来た。
マクロで見れば大したことのない小さな出来事かもしれないけどDCC界隈と言う意味では良い盛り上がりで
皆さん各々が否定的な意見、肯定的な意見としっかりと建設的な意見をツイートしていたので
勝手に感動してしまった。そして否定も肯定もどちらの意見も正論だと思った。

追記:電気屋の毎日 2018年05月21日「ついったーの話題について」

私のデジタル鉄道模型の歩み

そしてタイトルに書いた「鉄道模型の楽しさを伝えると言う事」について今一度整理してみることにした。
まず私は鉄道模型をはじめて3年、本格的に開始して2年ちょっとなので皆さんからすれば超初心者。
しかも本格的に開始したのがFleischmannのz21デジタルスターターセット。
2016年2月13日土曜日「z21 Starter Set 到着」
2016年2月17日水曜日「z21 Starter Set を試す」


鉄道模型界ではデジタルネイティブと言っても良いかもしれない。
そんな私のような日の浅い初心者の言う事は正直ちっぽけな事だし、何の役にも立たない。

しかし前に書いた以下の投稿から少し意識が変わって楽しさを微力ながら伝えて行く事にした。

日本の鉄道模型の市場規模と世界の鉄道模型のデジタル化

2017年8月8日火曜日「鉄道模型市場規模について」
2017年10月9日月曜日「趣味にかけるお金の話」
2017年8月18日金曜日「DCCで遊ぶ - 0 / 国内DCC普及について」

簡単にまとめると。
日本の鉄道模型市場規模が驚くほど小さい事を知り、しかも古いテクノロジーでその小さな市場を
奪い合ってる大きな企業がある事に驚き、世界のデファクトスタンダードからは遠い所で
鉄道模型が小さく普及しているのを知って未来はないと思い始めた。
これは企業だけの問題ではなくユーザー側の責任でもある。

ヨーロッパではMärklinがシェア1位だったと言うのが大きく、デジタルへの舵取りがうまく行った。
2017年3月14日火曜日「ESU ECoS と Märklin CSについて」

Märklinデジタルの生みの親Lenz氏はそのままDCCを生みヨーロッパの鉄道模型愛好者団体MOROPの他
全米鉄道模型協会NMRAとDCCの規格制定が行われるようになる。
ここに日本がうまく入れなかった理由は正直わからない。
鉄道模型団体がたくさんあるし、大手メーカーが独自に囲い込みをしたがったからかもしれない。
ゲージ論争などもあるし、そもそも世界から見れば眼中にない状態だったのかもしれない。

KATOデジタルがうまく行っていたらひょっとしたらDCCとのコマンド共通化が行われたかもしれない。
KATOデジタル KATO DIGITAL カトーデジタル
Kato digital control system
https://raicho.home.xs4all.nl/model/control/katoctrl/katodigital/Katodigital.html

KATOは独自のデジタルをやめた後にDigitraxを採用したのがまた微妙だったかもしれない。
アメリカ支社がありアメリカ市場もターゲットにしているからDigitraxなんだと思うけどDCCで
考えるとやはり多種多様で最先端を行っているヨーロッパのメーカーを採用すべきだったと思う。

アメリカでは雄大な景色を超長い貨車をヘビーな機関車重連で引っ張る方が多く、ヨーロッパほど
自動化や複雑な列車の運行を楽しんでいる人が少ないように見える。
Chicago's Museum of Science and Industry
Model train display at Chicago's Museum of Science and Industry
https://en.wikipedia.org/wiki/Rail_transport_modelling

そのためかどうかは分からないけどDigitraxのコマンドステーションは単純だしデコーダも不具合が多く
ヨーロッパとは思想が違いすぎる気がする。
Trix-Express-Bahnhofsanlage
Trix-Express-Bahnhofsanlage, wie sie seit den 1970er-Jahren
https://de.wikipedia.org/wiki/Modelleisenbahn

鉄道に詳しくないので細かい事は分からないけど日本はどちらかと言うとヨーロッパのように
複雑な列車の運行を楽しむ方が多いように思える。
だとするとDigitraxよりもやはりESUなどDCCで最先端行ってるメーカーを採用すべきと
素人目では思ってしまう。

日本のデジタル鉄道模型のこれから

しかし私が本格的に鉄道模型を始めた頃はもうすでにKATOもDCCは片手間の状態。
2018年5月現在フレンドリーデコーダであるEM13は入荷未定で再生産するのかどうかも分からない。
こんな悲しい事があるのかと思ってしまうけどメーカーからすればアナログユーザーが大半を
占めている日本では当然の事だろうと思う。

そしてアナログユーザー向けに中身はDCC技術のサウンドボックスを出したり、スマートコントローラを
出して見たりと苦肉の策がたくさん行われているのが現状。

2018年5月18日金曜日「KATOスマートコントローラーを使ってみる」
KATOスマートコントローラー
https://www.kato-smartcontroller.com/

これは上記の過去投稿にも書いた事だけどアナログを無理やりデジタルっぽくするのではなく
そもそもヨーロッパのようにアナログとデジタル両対応で作れば良いだけの話だと思う。
ヨーロッパではユーザーに選択肢を与えているので層も幅広い。

DCCフレンドリー対応車両は頑張っていると思うけど最新の鉄道模型が必ずしもDCCフレンドリー対応
なわけではない事を今年3月発売のキハ58で知ってしまったのでガッカリ。
2018年3月31日土曜日「KATO 10-1464 キハ58系 4両セットが届く」
KATOは完全に迷走してる、と言うか完全にDCCをやめる気なのかもしれない。

そんな中これからDCCを頑張って行こうと言う大手メーカーもある。
Rokuhanは名前の通り6.5mm Zゲージを専門としたメーカーだけどまだMärklinもやっていない
Zゲージのデジタル化を進めようとしてる。
e-トレインコントロ-ラ-
http://www.rokuhan.com/e-train/

残念ながらまだデコーダは発売されていないしDCC Manufacturer IDも取得したのかどうかわからない。
2018年2月25日日曜日「RokuhanのNMRA ID未取得デコーダ」

しかしKATOやTOMIXと比べると世界へ合わせようと努力をしているので素直に応援したい。
すでに発売されているe-トレインコントロ-ラ-は正直微妙で私は散々Disっているんだけど
UIが良くなったら買おうと思っていた。
ところが発売から半年以上たっても更新する気がない、デコーダも発売するのかどうかわからない。
何か良い所を見つけて応援したいと思ってるんだけどこれでは出来ない。
と言いつつ1つやってみたい事を思いついたので実は明日届く予定。

ここからある意味本題だけど大手メーカー以外の小さなDCCメーカーはとても活発。
ブログを通してDesktopStationのYaasanさんと知り合い普段は普通に企業で働きながらも世界に
通じるコマンドステーションやデコーダを作っている方々がいる事を知った。

DCC電子工作連合
優秀な方々が儲け少々ほぼボランティアでやっているのでユーザーが支えなければならない。

そして最近日本にはまだない規模のデジタル鉄道模型フォーラムが出来た。
デジタル鉄道模型フォーラム
ドイツで最大規模のフォーラム Stummis Modellbahnforum のようになればと勝手に思ってる。

DCC電子工作連合以外にも既製品を使ったDCC活用法を広めている方々もいるので日本のDCCの未来は明るい。

鉄道模型の楽しさを伝えたい

私のような電子工作も出来ない、プログラミングも出来ない人間に何か貢献できる事はないか?
と考えるとやはりDCCを使った楽しさを微力ながら広めて行く事だろうと思う。



おかげさまで皆さんから暖かいコメントを頂いたり実際にDCCを始める方がいたりと少しでも
貢献できている事を実感し始めているところ。
とくにYoutubeでは海外からの視聴が90%とは言え日本の方も見て参考にして頂いているようなので
微力ながら貢献出来ているようで動画を作成して良かった。



鉄道模型と言う趣味をはじめて本当に良かったと思えるので日本の現状がより良くなる事を本当に願う。
今すぐDCCに切り替えてと言うつもりもないしアナログを否定するつもりもない、ただ
懐古主義的、昭和的考え方は変えて行かないと最先端を行く人の足かせになってしまう。
誰とはここでは言えないけどせめて足を引っ張るような事はないようにして欲しいと思う。
出来る事なら大手メーカーは小さなDCC普及活動と連携して行って欲しいなと思う。

このままでは世界から置いて行かれるだけでなく小さな市場を奪い合って食い潰しただ単に衰退して行くだけ。

追記:電気屋の毎日 2018年05月22日「アナログのみのユーザーがDCCユーザーの足を引っ張っている」


2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    私もNardiさんの発信する情報のおかげでDCCへのハードルは確実に低くなったと思います。
    あとは行動するのみと言うところですが、私の場合まずはレイアウトを開通させないといけません。
    日本はなぜこんなにDCCが普及しないのか、私もずっと考えていましたが、鉄道模型趣味の在り方、魅力を企業がしっかり提案することが出来ていないのが原因と思っています。
    在り方については人それぞれ色々あっていいと思いますが、様々な在り方を企業が提案できないとユーザーもそれなりになってしまいます。
    KATOはDCCという選択肢を提供したかのように見えますが、結局輸入代行しただけでKATOとしてのデジタルの魅力はほとんど、いや、全く発信していないというのが私の感想です。
    欧米のDCCと互換性を持たせながら新しい発想で遊び方を研究していかないと、そのうち淘汰されてしまいます。

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    1. Gutさん、おはようございます!

      そう言って頂けるととてもうれしいです!
      Gutさんは欧州型ですからいつでもデジタルへ移行できるという最大のメリットがありますよね。この選択肢がほぼないのが日本型ですね。
      おっしゃる通り企業がしっかり提案できていないのが原因ですよね。
      正直デジタルかアナログか、なんていう議論にあがる以前の問題ですよね。
      囲い込みと言う意味では成功しているのかもしれませんが自分で自分の首を絞めているようにしか見えません。

      Gutさんの膨大な車両コレクションと巨大なレイアウトは完成したら間違いなく国内欧州型で最大級でしょうから、私含めこれからの人たちへの憧れになります。
      そしてアナログからデジタルへ切り替える様子が見れれば日本型の皆さんへの参考にもなると思います!

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