The Nameless City: DCCで遊ぶ - 0 / 国内DCC普及について

2017年8月18日金曜日

DCCで遊ぶ - 0 / 国内DCC普及について

国内市場規模

「簡単に」「手軽に」だけではなく「気楽に」DCCを楽しもうと言う計画、タイトルは仮。
過去様々な方が同様のブログを書いたり動画を作成したりしているなか、鉄道模型を始めて2年、しかも
電気知識もない、工作技術もない若輩者だけども微力ながらDCC普及に貢献しようと思い始めた。

今までこのブログはほぼ「備忘録的」「ライフログ的」な役割として書いてきたけどこれから一部の
コンテンツは発信向けに不定期で書いたり動画にする事にした。
ただ基本的に大人向けになる予定、DCCは常にレールへ電気が流れていて危険。
市販の機器を使用する分には安全対策がされているので安心だけど自作をして
安全対策を怠ると火災の恐れがある。

事の発端は2017年8月8日に書いた「鉄道模型市場規模について」から。
あまりにも国内市場規模が小さい事を知り愕然として、なぜ国内でDCCが普及して
いないのかも分かってきた。

もう一度市場規模のグラフ。
引用元:Xビジネス「鉄道模型市場の実態と展望」より
https://xbusiness.jp/model-railroad/marketing

2017年8月15日に書いた「国産DCCコマンドステーションについて」のコメントにDesktop Station
Yaasanさんから「日本はアナログDCユーザーが圧倒的で、デジタルへ興味のある層が非常に少数派というのが、
国産DCCがなかなか成長しない、一番苦しいところです。」とコメントを頂いて、それ以来ずっとなぜなのか
考えるようになってしまった。

メーカーは日本の小さい市場で他社と争い少ないユーザーを奪い合ってる。
これにはゲージ、スケール問題なども絡むと思うけど、海外製品を見ているとあまりにも
時代遅れで衰退したガラケー(フィーチャーフォン)のようなガラパゴス化をしているように見える。
そのまま世界からフェードアウトするのはモッタイナイ。

もちろんユーザーの中には新しい技術を求めない必要ない。飾れれば良い、動けば良い、などなど意見が
あるとは思うけど、メーカーにはせめて海外の鉄道模型団体NMRA(全米鉄道模型協会)や
MOROPのNEM(欧州鉄道模型標準規格)の規格にあわせて共に歩むべきだと思う。

幅広い欧米の鉄道模型の多様性と日本の閉鎖的な規格

海外でももちろんアナログDCユーザーはいるし、製品の多くはアナログ、デジタル両方発売される。
しかもアナログ車両を簡単にデジタル化できるように規格化されているので後から変更する事が簡単だ。
2016年2月17日「OBB Rh1216 にデコーダーを組み込む

国内大手のKATOは1980年代にカトーデジタルというシステムを発売していた事がある。
そして現在もデジタルへ一部対応している。
KATOのDCCはアメリカDigitraxの技術を使い、一部の車両はDCCフレンドリーと言う名称で簡単にアナログから
デジタルへ変更できるようになっている。ただしアメリカやヨーロッパで普及しているNEM規格ではない。
KATOでもDCCフレンドリーではない車両やTOMIXなど他社の車両は自力で改造する必要がある。
ただしKATOのなかでアメリカ、ヨーロッパ向けの車両はちゃんとNEM規格のソケットがある
日本の車両ではソケット代をケチりたいだけなのか専用デコーダにして囲い込みをしたいのかはわからない。

KATO TGV Lyria
「DCC対応:6ピンソケット付」と書かれているけどNEM651規格のソケットの事。
逆にこのTGV LyriaにはDCCフレンドリー用のデコーダを直接搭載できない。

市販のデコーダを使って自力でライトや動力をデジタル化する改造は比較的簡単だけど一部の人しか
出来ない、選択肢がない事が問題だと思う。
先程書いたように海外では標準でハンダごての使い方も配線も専門的知識もなしでアナログもデジタルも
楽しめるように出来ている。
国内大手のKATOとTOMIXはもっと海外に目を向けるべきだと思う、必要ならRocoとFleischmannのように
合併でもして海外車両もより多く作ったら面白いのに。

かなりネガティブに書いてみたけど価格の面で見ると日本のNゲージはとても優秀だ。
価格設定が低ければ低年齢層、学生でも買いやすい。
過去に何度も書いてるけどヨーロッパのNゲージはとても高い、HOゲージに迫る勢い。

国産コマンドステーション「Desktop Station」

ただ安ければ安いほど良いと言うスタンスには疑問を感じる。
メーカーとして存続するには購買層を広げる必要があるだろうし、そういう意味でもDCC対応の余地も残して
しっかりお金を落とす層を広げるべきなんじゃないかと思う。
DCC人口が増えればより幅の広い製品を展開できる。
ブレーキシステム、信号システム、照明システム、自動化、PC上でのソフトウェア制御など。
現状これらを日本語でオールインワンでコントロール出来るのはDesktop Stationだけだと思う。
是非国内メーカーはDesktop Station含むDCC電子工作連合と協力して行ってほしい。

Desktop Station

そんなわけでDCCをすでに楽しんでいる身としては、今後も楽しさをどんどん伝えていきたい。
このシリーズではまずベーシックな部分から書いて行くようにして、徐々に難しくして行き
自分も勉強して行こうと思う。
ただしスポンサーなどいないので好き勝手に書いていく予定で不快に思われる方や反論する方も
なかにはいるかもしれない。
そうしたご意見ご感想、助言なども含めてコメントして頂けると幸いです。





0 件のコメント:

コメントを投稿