The Nameless City: 登坂テスト:その2
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2018年3月22日木曜日

登坂テスト:その2

昨日の「登坂テスト:その1」に引き続きテスト。
皆様からたくさんのコメントを頂き、ありがとうございました!

コメントでそもそも3%勾配はH0では実用的ではない事が分かった。
Gutさんからドイツ ハンブルクにあるミニチュアワンダーランドは最大で2.5%と教えて頂きました。
私がH0を始めるキッカケになったスイスのPhilippさんのBLS Nord- und Südrampeレイアウトは
くだり最大3.3%、のぼり最大2.2%にしているそうな。

とは言え今回3%を採用した事は良い基準になりそう。
まずはじめに今回の概要。
・室温は27度、湿度は20%以下(計測不可)
・Woodland Scenics SubTerrain 3%勾配、高さ約21㎝を約8メートルで登るレイアウト
・レールは3線式 Märklin C-Gleis カーブはR2(R437.5mm)
・勾配途中からスタートさせるので平坦な所からとはだいぶ違う結果になる
・車両はA.C.M.E. 9013345 EC65 "MOZART" Exclusiv für Memoba 9両編成
・推進運転はこのA.C.M.E.の車両ではバッファーロッキングが起こるためやらない
・登らない場合、作業時間の都合で2両ずつ減らしてテストした
・すべてサウンドありの状態

今回これらを踏まえて私の所有する機関車をすべてではないけどテストする事にした。
Railjetを除き、専用カプラー搭載車や固定編成、あきらかに登れなそうな機関車は除外した。
その他にデコーダのセッティング、シューの抵抗、重さ、総運転時間などによって結果は変わると思われる。
最後にRailjetで牽引、推進運転もテストした。

今回使用した客車の詳細。
A.C.M.E. 9013345 EC65 "MOZART" Exclusiv für Memoba 9両編成、1両303mm
9両編成の総重量:1527g
7両編成の総重量:1188g
5両編成の総重量:847g
3両編成の総重量:506g

A.C.M.E.の車両はそもそも車輪が重く、R2カーブではバッファとカプラーが接触し抵抗になる。
とにかく過酷な状況を作ってくれる車両なので他社製品ではもっとましな結果になると予想。
列車の長さはカプラーも含めると9両で約2.8メートル。
カプラーはESUのユニバーサルカプラー。

さっそく結果から。
若干スリップと言うのは進んではいるけど速度が一定じゃない状態。
多めのスリップはもう少しで止まりそうな状態が何度かあった。

ここから各車ざっくり簡単にレビュー。
Roco 78282 BR103.174 513g

こんな感じで機関車と前3両ほどが勾配に入った状態でスタート。
最初スリップしまくって全然だめだったけど、2度目はすいすい登り始めてしまった。
しかしスリップはしないけど速度低下がみられる。

Roco 78284 BR103-113 515g

とくに不安を覚える動きもなくすいすい登ってくれる。

Roco 78271 BR85.007 411g

9両でも何とか登れたけど、ほぼスリップしているので実用的ではない。
7両ならスムーズに登ってくれた。

Roco 78208/BR03.10 494g

テンダードライブだけど意外とすいすい登ってくれた。

Roco 79497 ÖBB Rh1216 490g

これも全く問題ない、走り出しから強くすいすい登っていく。

Roco 79242 Rh1116 ÖBB Nightjet 459g

これもRh1216と同様にパワフル、今回のテストで一番パワフルでスムーズかもしれない。

Roco 79932 BR383 ČD Cargo 465g

Rocoでは比較的新しいVectronもすいすい登ってくれる。

Marklin 39644 BR64 250g

今回意外だったのがMärklinのBR64、小さくて軽いのに9両でも若干のスリップはあるけど登ってしまう。

Marklin 36187 BR193 Vectron 392g

Roco同様Märklin Vectronもすいすい登ってくれる。

Marklin 37008 V100.20 231g

BR64が行けたんだからと思って期待したけどV100は全然ダメだった。
5両でスリップしまくる、3両なら完璧に登ってくれた。

ESU 31253 BR265 Voith 356g

ESUのBR265はパワフル、すいすい登っていく。
スモークジェネレータオンの状態でも問題なく登ってくれた。

ESU 31162 BR232 DB Cargo 659g

今回テストした機関車で一番重い659gの車体。しかし問題なく登って行った。

ESU 31096 BR245 MRCE 544g

今回微妙だったBR245、7両でもスリップしながら登っていく。
重さのわりに動輪の数が少ないからだろうか?後で2線でも試して見よう。

ESU 31273 EMD HHPI 29004 590g

今回もっともガッカリ結果だったESUのClass66、5両でもスリップする。
BR232は同じ動輪ですいすい登れるので個体差かもしれない。

ESU-31089 V200 013 593g

9両でも7両でも若干のスリップをしながら登っていく。

ESU 31121 E94 Ep3 514g

E94はパワフルに登ってくれた。

最後にRailjetをテストした。牽引、推進両方テストしたので参考に。
しかも私の所有するRailjetはジョイント音のためにすべての車両でウェイトを増加させている。
1両あたり60g増えているので全体で2.5両分追加されている感じになる。
カメラ付き機関車を含めると総重量2216gで今回のテストで最大。

しかしまったく問題なくパワフルにすいすい登ってくれる。

前後逆にして推進運転をしてみてもまったく問題なかった。

今回3%と言う無謀な勾配をテストしてみたけど、この広さの部屋でこの距離なら丁度いいかもしれない。
しかし実際にレイアウトへ組み込むなら2%にしよう。

機関車はRocoがとにかく優秀で、Märklinも数が少ないけど素晴らしい牽引力。
ESUは残念ながら誤差がひどい、モーターの個体差があるのかもしれない。
もしくはESUのように重い機関車は湿度を上げれば更に登りやすいのかもしれない。

追記:
やはりESUの2線モードでもテストしないと悪いなと思いさっそくテストしてみた。
K-Gleisは左右のレールが独立してるので2線で利用可能、これを3%勾配に敷き直し2線使用する。
ESU 31096 BR245 MRCEの3線用のシューを外し2線モードにする。

さっそく7両を引っ張ってみると3線の時は辛うじて登っていたのに全く登らなくなってしまった。
K-Gleisが滑りやすいのかもしれない。
と言うわけでシューの有無よりも他のコンディションの違いの方が影響力が大きい気がする。



8 件のコメント:

  1. こんにちは。

    予想以上の結果ですね♪これは欧州が機関車主体だから力が好条件になるかもしれないですね。BR425電車もモーターが入っている(まだ中身まで観察してないですが、一番重いので)のは先頭車になっているようです。日本型長編成電車のように中間あたりにモーター車があるともっと難しくなるような気がしてます。ICE1も先頭車です(これはもともと機関車で挟んだ構造ですから同じですよね)
    なかなか優秀なデータで家の車両の見方が変わりました!!勾配に結構強そうですね♪

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    1. JR浜松さん、こんにちは。
      固定編成のCityjetなどもモーターは先頭車に入っていますね、確かに日本型と違って欧州の鉄道模型は先頭にモーターを入れてくる傾向にあると思います。
      これは欧州が元々動力集中方式であるのに対して日本が動力分散方式を良く採用するからですよね?
      作法的なものだと思いますがおっしゃる通り勾配ではかなりの強みになりそうですね。
      とは言えRailjetの結果をご覧いただければ分かる通り牽引も推進も特に問題ないようです。
      それよりもカプラーですね!カプラー次第ではまったく推進出来ないと思います。

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  2. 追伸失礼します。
    下り勾配に3.3%を採用しているという事は、ジェットコースターにもならないという事でしょうね。

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    1. DCC車輌は前回書いたようにBackEMFに対応しています、BEMFとも書かれますが、これはモーターの負荷をデコーダが調整して速度を一定に保ってくれる機能なんです。
      これは上りも下りも関係なく実行されるのでレイアウト制作者側としては何も考える必要がありません。
      上りが2.2%でも下りが3.3%でも自動で同じスピードで上り下りすると言う事ですね。
      と言うわけでPhilippさんはくだり3.3%を採用しているんだと思います。
      また進行方向を固定にできるくらい巨大なレイアウトというのもわかりますね。

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  3. こんにちわです。
    勾配テストとは興味深い事です。
    サブテレインで3%勾配を最初に設置した時に思っていたより角度があるなと思いました。
    Nゲージでは4%強でメーカー組線路で設定している加減もあり登るんでしょうが、やっぱり緩やかな方が良いですね。
    走行では客車の重さも考えると、HOの方が厳しいのかも知れませんが、各機良く登っていきますね~(笑)

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    1. がおう☆さん、こんにちは。
      私も3%勾配がこんなに急坂だとは思いませんでした!製品情報を見て3.6メートルで10㎝上がると書かれているので、結構距離が必要なんだな~なんて思っていたのにこんなにも急勾配だったとは!

      Nゲージは4%強で設定されているんですか!
      箱根登山鉄道のようなレイアウトなら4%でもありな気がしますが確かに3%でも急勾配なのでゆるい方が見た目良いですよね。

      H0の客車はほんと重いですね、Nを触ると軽くてビックリします(笑)
      モーターへの負荷を考えるとH0で勾配はとくに気を付けた方が良さそうです。

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  4. Rocoの103は好調なようですね。
    ウチのRocoのE94がかなり悲しい牽引力だったので意外でした。
    RocoのACモデルはB-B配置のDC機だと片台車が一軸無動力になるのが多いんですけど、E94は二軸も無動力になってるので1エンドと2エンドでも差があるんですけど、どのみち長編成は無理という状態でしたw
    対してESUのは快調に金属製ホッパー貨車12連とかでもウチの3%勾配を登っていくので設計の差が大きいのかもしれませんね。
    もっとも、ちょっと旧型のMarklinのB-B機関車だと片台車駆動があたりまえなんですけど、4輪にゴムを履いてたりするので結構坂には強いですね。
    貴重なレポートありがとうございました。

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    1. Königさん、こんにちは。

      確かにおっしゃる通りで、以前2線DCのRocoの機関車を3線化した事があってシューを取り付ける都合上一部ギアを外す必要があり1軸犠牲にしました。
      http://www.namelesscity.tokyo/2016/08/2-rail-to-3-railroco-73499-cd-railjet_13.html

      このBR103がそうなっているかは確認していませんが1軸犠牲になっていそうですね。
      とは言えRailjetはすいすい上がっていくので私の環境ではそこまで大きな違いはなさそうです。
      Railjetに関しては記事にもある通り牽引、推進ともに問題ありませんでした。

      金属製ホッパー12両は重そうですね!
      ESUはどうしてこんなにバラつきがあるのか謎です、これから色々検証してみたいと思います。
      対してRocoはわりと安定していたのが意外でした。

      旧型のMärklinは片台車駆動だったんですか!このV100はひょっとしたらそうかもしれません!後で確認してみます。

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