The Nameless City: Fleischmann H0の終焉

2018年3月13日火曜日

Fleischmann H0の終焉

いよいよFleischmannのH0の終了時期が決定したようだ。

https://www.facebook.com/Fleischmann.de/photos/a.115019865219478.26640.115009675220497/1617129285008521/

このブログでも書いてきたけどRocoとFleischmannが合併してからお互いのモデルのすみ分けを開始していた。
RocoのNゲージはFleischmannへ移行してH0ゲージ専門に、FleischmannのH0はRocoへ移行してN専門に。

今回の発表でいよいよ終了時期が決定し2019年以降FleischmannはH0の製造を終了すると言う事。
Rocoへ移行するモデルは「いくつか」と書いてあるのですべてではないようだ。
また「Fleischmann by Roco」と言うモデルが発売される事も発表された。

FBのコメントを読むと阿鼻叫喚、FleischmannのH0ファンがいかに多いかわかる。
人によってはRocoよりもFleischmannの方が出来が良いと書いている。
鉄道模型歴3年の私が言うのもなんだけど大差はないと思う。
ドイツのプライドや歴史と言うバイアスもあるかもしれない。
ICEは終わったなんて悲観してる人もいる。

3月2日にModelleisenbahn Holding GmbHのプレスリリースも出ていたようだ。
http://www.modelleisenbahn-holding.com/de/media/index.html

こちらのプレスリリースはRocoとFleischmannを合わせてのもの。
オーストリアの生産拠点をスロバキアへ移転しオーストリア国内の従業員を107人から
52人の約半分へ削減する。これに伴ってFleischmannのH0の終了時期も決定したようだ。

人件費が問題と理由がついているけど、これは前に書いた同じオーストリアのZimoの破産の話からもわかる。
2017年11月11日土曜日「Zimo破産&再建」
この時にも書いているけどオーストリアでは国民の医療費ゼロのかわり企業が100%負担している。
日本と同じ高齢化でますます企業への負担が広がり今回従業員の削減と言うのは主にここが原因と思われる。

カタログにも書いてあるけど現在オーストリアで設計、射出成型などをして、スロバキア
やルーマニアで塗装や駆動部分を製造している。
これも徐々にアジアへ移行するようで、ベトナムでは新たな雇用を増やして生産拠点も増やすようだ。
ただハイエンド製品はヨーロッパで行いアジアに完全に移行するわけではない様子。

Modelleisenbahn Holding GmbH本社
(写真は公式サイトプレス用画像より)

ざっくり見た感じこんな様子だけど、先日届いたテレスコピック貨車のように付属品不足が
あると品質管理に疑問を感じる。

おそらく付属品不足や部品取付け不足もこれから増えてくるのではないだろうか。
徐々に改善されていくだろうけど今は混乱時期にあるかもしれないから長い目で見ようと思う。

ESUやKM1も中国生産だけど品質はとても高い、ベトナムに生産拠点を移しても品質を高くする事は
可能なはずなのでしっかり管理して経営も頑張って欲しい。

最後にNightJet490さんのFleischmann ICE1動画を紹介。14両フル編成素晴らしい!



12 件のコメント:

  1. 雇用主にとっては、たぶん、給料よりも医療費負担の重さの方が非常に大きいですよね。
    鉄道模型市場は世界的に見てもマイナーで非常に小さいので、Rocoのような会社でも、保険の負担というのはかなりしんどいと思います。

    世界でもこれだけ大変なので、日本もこのままでは大変なことになりそうな感じがします。10年後、20年後、果たしてどうなっているか・・・。KAMIXなんて名前になっていたりして(汗

    返信削除
    返信
    1. Yaasanさん、おはようございます。
      オーストリア企業の医療費負担は給料と同額だそうで、高齢者が増えてこれから負担は増える一方なので早めのリストラの決断をしたのかもしれませんね。
      本社機能すべてをスロバキアへ移転するか、近くてタックスヘイブンのリヒテンシュタインにでも移せばいいのにと素人考えでは思ってしまいますが歴史の長い企業ですから簡単ではないのでしょうね。

      私も良く書いていますがKAMIXは全然ありだと思うんですよね。
      すでに日本では斜陽産業だと思いますし世界へ出て行かない限りは生き残るのは難しいでしょうしね。
      二社合併もしくはどちらかに吸収は世界と戦っていくには必要だと思います。
      しかしそんな事少しも考えてないでしょうね。

      削除
  2. こんにちは。

    また一つこの記事によって謎が解けました!
    FleischmannのICE1の中間車だけは個人的にきちんと出して欲しいですね。先頭車のみ先に出してそのまま数ヶ月放置の挙げ句に年末頃に予定ですから(^^;
    ROCOからICE1現行型が2018カタログの表紙に出た事も併合する訳ですからありえる訳ですね。今後はHOのレールもROCOに統一という事になるんでしょうかね。

    返信削除
    返信
    1. JR浜松さん、こんばんは。
      この件は少しメールで話しましたね、移行時期にあるのでICE1の中間車が遅れているのではないかと確か書いたと思います。
      おそらくFleischmannからちゃんと出ると思いますよ。Fleischmann by ROCOとして出るかもしれませんね。
      レールについてはFacebookでもかなり質問が飛んでいます。しかし明確な答えはまだありません。
      Fleischmann H0レールは消える運命にありそうですね。

      削除
  3. FleischmannとRocoの模型はモーターが縦置きカルダン駆動になってからは両者とも走行性に大差は無いと思いますが、前者の横置きモーター時代の製品はアナログ時代には走行に定評があったようです。対してRocoは初期から縦置きモーターでしたけど初期のモーターはトルクが細くて低速がギクシャクする感じでして、その時代には軽快に走る前者が人気があったのではないかと思います。
    ただ、当時のFleischmann製の機関車はオーバースケールで大味な感じは否めない印象でして、その当時の製品(BR103等)をDCC化やサウンド化等のリニューアルをし続けて現在に至ってるベテラン製品は、近年のRoco等を見慣れた目にはちょっと辛い(個人的には)感じでした。
    Marklinでも直近で発売されたBR111等(パンタ昇降モデル)は古い金型なのでRocoの製品と比べると色々と辛いのですが、Fleischmannはもっと大味なので淘汰は仕方がないのかなとも思います。

    返信削除
    返信
    1. Königさん、こんばんは。
      横置き、縦置きの違いがあった時代があったんですね。しかもFleischmannの方が大味だったんですか!
      近年のRocoはやはり良いのですね。
      実は私もMärklin E41の2017年モデルを購入し箱から出して最初の感想がおもちゃっぽい!でした。
      これは古い金型で大味な所が原因なんですね。
      Königさんのご意見を伺うとすべてがRocoへ移行するわけじゃない理由も納得です。
      おそらくFleischmann by ROCOとして出るのは近年の優れた製品で、古いFleischmann製品は淘汰されるから一部移行と言う言葉になっていそうですね。
      またまた貴重な情報ありがとうございました。

      削除
    2. 芦屋が本店の某模型店では前者をゴリ推しでRocoの事はクソミソに言ってましたけど、レールもFleischmannはポイントのバックゲージが特殊でRoco等の車輪では脱線が頻発しまして、私は15年程前にFleischmannで作っていた2線のレイアウトのレールをCトラックを改造した2線レールに全て交換したりしてました。
      フランジの高い同車の機関車なら問題はでないんですけどね。
      もっともCトラックもバックゲージが特殊なんでRoco等のDC車輪はプロファイルの差があって色々ありますけど、レイアウトを作った際には遠くの手が届かないところで終電不良で止まるのは非常に興が冷めるので3線が狭い6畳間でレイアウトを作るには最適解かなという結論に至りましたw

      削除
    3. そんな事があったんですか!模型店が自分の趣味を押し付けるようなゴリ押ししちゃダメな気がしますがとんでもないお店ですね。
      しかもFleischmannのレールでRocoが脱線する時代があったんですね。
      私がYoutubeで良く見ているイギリスのかたはFleischmannレールにNEM310のRocoをバンバン走らせていますが現在は問題ないようですね。

      MarklinはNEM340ですからゆるゆるすぎですよね、私はK-Gleisで散々苦しめられていますがC-Gleisは新しいだけあって本当に良く出来ていると思います。問題も何も起きません。
      仰る通りMarklinの利点はやはり集電性の良さですよね、私もその点は選択して良かったと思います。
      しかし室内灯の事を考えると2線式で行けば良かったと若干後悔してます(笑)

      削除
  4. ついにFLMがHOから撤退ですか…
    私は20年前の初渡独時にICE1を数両買ったのがHOのスタートでした。
    現在もLoksoundを搭載して、渡独の度に追加購入したフル編成14両で我が家のレイアウトを爆走していますから作りがいいんでしょうね。

    ブログは数年前にやめてしまいましたが、友人との情報共有のためにYoutubeにICEをUPしてあります。
    https://youtu.be/XK38UEdTtb0

    返信削除
    返信
    1. NightJet490さん、こんばんは。
      動画すごいですね!これが20年集めた14両編成のFleischmannのICE1と言う事ですか!
      ファンが多いのもうなづけます。せっかくなのでブログの方でも動画紹介をさせてください。
      しかしICE1カッコいいですね~なんだか私もFleischmann最後として何か買おうかと思い始めました。

      削除
  5. ブログに動画掲載ありがとうございます。
    まだ実家の屋根裏で走らせていた頃の動画でカトーのユニトラックのR550を最高速で問題なく爆走していました。
    現在は自宅を新築し屋根裏に11m×3mの鉄道模型部屋をつくりましまて、ユニトラックのカント付きカーブでも問題なく爆走していますし、やはり子供たちには”ドイツの新幹線”として人気です。サウンドももう少しなんとかしたいんですがESUの音源を多少いじった程度です。

    最近、再販された先頭車を購入して2動力化と延命処置をしようかと検討中です。

    ぜひFLMのICEを!

    返信削除
    返信
    1. 11m×3mですか!すごいですね。
      見てみたらAC版は無いんですね、しかもサウンド付きももうどこも売り切れでした。
      Fleischmann by Rocoとして出るのを待とうかと思います!

      削除