The Nameless City: Rocoレールレビュー

2018年3月7日水曜日

Rocoレールレビュー

随時追記予定

風邪気味だった上に仕事が重なり、あっという間に前回の投稿から時間が経ってしまった。
今回大変お待たせしてしまった先週届いたRocoの新発売のレールについてのレビュー。
質問を受けながら書くと自分も勉強になるのでうれしい。

RocoのH0用レールは現在3種類発売されている。
・H0 geoLine
・H0 Roco-Line
・H0 Roco-Line m. Bettung

H0 geoLineはスターターセットにもついている道床付きレール。
H0 Roco-Lineは道床なしのレールでgeoLineとは違う規格のレール。
H0 Roco-Line m. BettungはRoco-Lineにそのまま道床をつけたレールで去年から発売されているもの。
とは言えリニューアルモデルのようで過去に売られていたようだ。

H0 Roco-Line m. Bettungはリニューアルされたばかりで発売されていない製品も多い。
ただしRoco-Lineと完全に互換性があるのでRoco-Lineを代わりにしても問題ない。

追記:---------------------
Königさんからコメントでパテントの関係で生産が出来なかったと教えて頂きました!
調べてみるともっとも分かりやすく英語で書いてあるサイトがアメリカのショップReynauld'sのブログだった。

Roco Line With Roadbed Is Back!
A look at why this product became an instant classic By Ernest H. Robl

簡単に説明するとRocoは2005年に倒産した後2007年に経営陣も一新しModelleisenbahn Holding GmbHを設立。
その後はFleischmannも吸収し新体制で現在に至る。
しかし道床付きRoco-Lineのパテントを前オーナーが持っていたようでRocoは新しい道床付き
レールを開発するはめになったようだ。それがgeoLineと言う事になる。
しかし見た目も美しく使い勝手の良い道床付きRoco-Lineを求める人は多かったようで2017年に
突然Rocoは再販を発表、かなり派手に発表していたのでどういう事なのか今日まで知らなかった。
上記ブログによるとパテント使用許諾が取れたようで再販できるようになったようだ。
前オーナーにいくら払ったのか分からないけど10年以上ぶりの再販と言う事でとてもめでたい事だ。

追記の追記:
前オーナーは2019年現在Rocoへ戻っているようです。
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先日新発売品としてラインナップされたH0 Roco-Line m. Bettungをいくつか購入してどんなものか見てみる。
購入したのはR2カーブ(R358mm)2本、Wr15右ポイント、直線2本。

裏を見ると不思議な構造なのがわかる。
他のRoco製品と違いMade in Austriaの文字も見える。

この不思議な構造の正体はこれ、道床部分が柔らかいゴム状のもの。
単純にRoco-Lineレールに柔らかい道床を付けただけの製品なのがわかる。
しかしプラスチックの骨格が裏にあるのでかなり丈夫。

GIF動画、道床があるけど接続は道床なしレールのような感覚なのでKATOのUnitrackのように簡単ではない。

ポイントはRoco-Lineと共通とはいえ裏はモーター化、デジタル化が簡単に出来るようになってる。

端数レールを使用する箇所はマニュアルに記載がある。

すでにある道床なしレールを無理やり道床付きにしたせいかこういう不都合が起きる。

マニュアルにはこの柔らかい道床を自分で切断して組み合わせるように書かれてる。
下にあるのは紙で出来たガイドだけど柔らかすぎて意味がなさそう。

テストなのでガイドを使わずにさくっと切断する事にした。
裏にラインが書いてあるのでそれにそってハサミで切断。

柔らかいので簡単に切れる。

適当に切ったので隙間があいてしまったけど、ガイドを使ってもピッタリさせるのは難しそう。

走行テストもしてみる、ポイントもスムーズ。

簡単に見てみた感じ、道床付きレールとしてKATOやMärklinのレールと比べると
お座敷レイアウトには向かない気がする。
最初に書いた通りあくまで前からある道床なしレールに簡易的に道床をつけた感じなので接続を
簡易化するなどの工夫はされていない。
レイアウト固定用のネジ穴もないので、その場合はRoco-Lineを使ってくれと言う事だろうと思う。

なんとも中途半端な製品に見えるけどおそらくgeoLineは不評なのでRoco-Lineにまた
統一して行くのかもしれない。
リニューアル発売したと言う事はユーザーから望まれていたのだろうから。

ポイント用デコーダ付きモーターについてメモ(マニュアルから)
Digital switch drive Art. No.: 42624

給電はデコーダから出ているジョイナー付きのコードをそのままポイントのジョイナーと
交換するだけと言う簡単さ。

デコーダのアドレスを変えたいときはジョイナーのないもう1本のコードをレールへ取り付けると
プログラミングモードになってポイントのアドレスを設定できるようになる。DCC-Concepts製品なみに簡単だ。

また他にRoco-Lineのフレキシブルレール用の道床のみのキットもあるようで自作する事ができるようだ。

なかなか良く出来ていてポイント用デコーダ付きモーターも買えば良かったと後悔。
ただし耐久性などはまだ使い込んで見ないと分からないので未知数。




4 件のコメント:

  1. 初めまして、Roco Lineは現Roco社の前の経営体制下で販売されていたレールで、ユニバーサルカプラーと同様に現経営になった際にパテントの関係で生産が出来ない状態になっていたようです。
    権利関係が譲渡かパテント切れでクリアされたので再生産されたものと思われます。
    自分は90年代に展示用レールとして車両セットに付属されたものを弄ったことしかないですけど、かなり特殊な製品ですね。
    かく言う私はCトラックでレイアウトを作ってますw

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    1. Königさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      パテントがらみだったんですか!ユニバーサルカプラーもそうだったとは知りませんでした。
      調べてみるとModelleisenbahn Holdingsになる前のオーナーがパテントを持っていたようで新会社設立時にクビにされたもので円満退社ではなかったようですね。
      しかもパテントの使用を許さなかったがためにRocoはgeoLineを開発したそうですね。
      なんともさみしい話ですが、去年パテント切れではなく使用許諾が取れたようです。
      とても興味深い話です、情報ありがとうございます!

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  2. 経営が変わる前のRocoの機関車にはユニバーサルカプラーとRocoカプラーが同梱されていたんカプラーもいろいろと試した結果、Rocoのユニバーサルが一番かなと感じてます。
    フライシュマンのカプラーやRocoカプラーも悪くはないんですけど、扱いによっては変形してしまいやすいし、テレックスカプラー等の自動切り離しカプラーとの併存を考えるとユニバーサルが扱いやすいですね。
    フライシュマンやRocoカプラーは上下の変位によって自然解放してしまう事が多くてレイアウトの工作精度が甘いとかなり辛いですw

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    1. ユニバーサルカプラーも同梱されていたんですか、今はたまにクローズカプラーが入ってるだけですもんね。
      私はESUのユニバーサルカプラーをメインに使用していたのですが先日Rocoのユニバーサルカプラーも購入してこれから試して行こうと思っています。
      確かにクローズカプラーも自然開放しやすい気がします。
      ESUのデジタルカプラーやMarklinのテレックスも仰る通りユニバーサルカプラーが一番相性いいですね!

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