The Nameless City: 鉄道模型の安全性の話
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2018年1月24日水曜日

鉄道模型の安全性の話

私は理系出身ではなく文系でも更に芸術に属していたので大学では電気から相当遠い所にいたと思う。
実際大学の試験勉強も数学はいっさい勉強しなかった。これを自慢するほど馬鹿げた話はない。
今は素直にやっておけばよかったと思う。
とは言え後悔は他にも色々あるし、そうした後悔が今の自分を作っているので後悔は後悔しっぱなしにする。

前回書いたLEDの話と言う事よりも鉄道模型をやる上で必要最低限の知識もないと言う。
鉄道模型を始めた頃は交流と直流の違いすらちゃんと理解していなかった。
鉄道模型は知らないけど大学の電気系を出ている知り合いに見せると十数Vが触れる所を
流れてるなんて危ない!が最初の感想だった。アースは?みたいな状態だった。
その後2016年頃、親爺ぃさんに鍛えられ色々とテストする事でかなり身に付いた。
電気もそうだけどDCCは未知の領域で不思議なふるまいが自分にとっては多かった。

ところがHOへ移行してから更に見聞が広がり、ヨーロッパのデジタル化の進んだ鉄道模型は電気的知識を
理解している必要がなく簡単に安全に使用出来る事が分かった。今回はその辺の話。

いきなりだけどRokuhanの車両とレールを初めて買って見た。
Rokuhanのコマンドステーションを散々厳しく言ってきたけど作っている物は素晴らしいし
他の日本国内の大手鉄道模型メーカーに対してチャレンジャーで革新的だと思う。
まもなく出るDCCデコーダもテストする予定。

ちっさい!初めてのZゲージ、HOと比べるとこんなに違う。
KATOのパワーパックでとりあえず動かしたけどあまり電圧をかけないようにした。

最低半径がR95と公式HPに書いてあったのでR95を買って見たけど、1両だと何の不安もなく曲がって行く。
低速と言うか出だしもNゲージとさほど変わらない気がした。
DCC化すればより低速はなめらかになるのではないだろうか。

年齢制限はどうなっているのか見てみると。

Rokuhan「8歳未満のお子様には適しません」とあるが右の独語/英語表記をよく見ると
「Model building item, not a toy! 15&UP」と明確に書かれている。
なぜダブルスタンダード?これは後で書く。
Tomixも同様な書き方で「15歳未満のお子様には適しません」とある。
さらにTOMIXは「3歳未満のお子様には絶対に与えないでください」とある。

TOMIXでも製品によるだろうとは思うけどちゃんとしている。さすが親会社が大手おもちゃメーカー。
日本では鉄道模型は子供向けと思われがちだけど親会社に圧倒的シェアを誇るプラレールもあるので
年齢設定は高いのかもしれない。もしくはヨーロッパに合わせている。

KATOを見てみる、対象年齢 8歳以上とあっさりかかれている。ただ他社と違って電圧がかかれている。

KATOはセットを買ったので他は違うかもしれない。しかしこのセットはあきらかに安全対策に不安を感じる。
DCCフレンドリーなのでなおさら。

そして今年のKATOのカタログを買ったんだけど、こんなページがあった。
「ママにもわかる Nゲージあれこれ」
他社のカタログは知らないけどここまであからさまに鉄道模型を子供が扱う場合は親の責任と
エクスキューズするのはすごいと思った。年齢制限を低めに設定し保護者の前でやれば良いだろう感。
人体に触れても影響はほとんどないと書かれてる。
ほとんどないは「まさか水浸しの所で走らせて、しかもそのままそこで寝る子はいないでしょう」と言う事か。
欧米なら裁判になりかねない気がする。一応火災が起きるとは書いてあるので何かしらの安全基準を
満たしている文章なのかもしれない。

ドイツではどうか、一部のメーカーのHPから。
PIKO Spielwaren のmyTrainシリーズ。こちらは3歳以上に設定されている。


Märklin はMyWorldシリーズ、こちらも3歳以上。


MyWorldシリーズはレールに電気は流さずにプラレールのようにバッテリーと無線で制御する。
でかでかと3+と書かれるほか注意書きに3歳未満禁止と書かれる。

通常のMärklinはと言うと15+と書かれている事がほとんど。
一部Startシリーズなどで子供も使用可能となるものもある。

MärklinはDCCよりも電圧が高く、18Vを線路へ流すためなのか細かく年齢制限を設けている。
ただ3線式でセンターレールと言うアドバンテージがあるので安全性は2線式よりもあると思う。
試しに2本の線路に鉄板を置いてみると分かる、センターレールには触れないのでショートしない。
同じ事を2線式でやるとあっと言う間にショートする。

こうして日本とドイツを比べてみるとKATO以外の日本のメーカーはドイツと言うかヨーロッパにも
合わせているのがわかる。
Rokuhanはドイツ車両も作って現地へ出荷しているためだと思うけどドイツ語表記かつ年齢を15+にしてる。
ダブルスタンダードにしてるのはまだ日本は安全基準があまいからではないだろうか。

今回はわりとKATOをdisっているけど、まだまだ続く。
次はKATOのDCCについて少しおさらい。
KATOは1980年代後半カトーデジタルと言う独自のデジタル制御を開発して販売していたそうだけど
開発コストと需要のバランスが悪かったのか1993年以降はカタログから姿を消したようだ。(Wikipediaより)

その後2000年代に入るとなぜかヨーロッパではマイナーなアメリカのDigitraxを取り扱い始める。
これはKATO USAと深く関係しているのだろうと思う。

そして何度か書いてきたけどKATOがDigitraxを選択した事が日本でDCCが進まない原因の1つではないかと思う。
ヨーロッパでは日本よりはマシとは言え建物はそんなに広くない、HOもR360を基準にしている事からも分かる。
対してアメリカの鉄道模型ユーザーは巨大なレイアウトで長い貨物をたくさんのディーゼル機関車で
ひきながら雄大な景色をゆったりと走らせる。
ヨーロッパではさらに鉄道は日本同様旅客がメインで種類も豊富、自動化も盛んだ。
このユーザー層の違いからもDCCに対する考え方が違うのだろうと勝手に思ってる。

これはアメリカの鉄道模型フォーラムやYaasanさんの解析情報からだけどDigitraxは
安全対策がされていないそうだ。
前述した通り鉄道模型はショートして当たり前、常に火災や人体への危険が隣り合わせ。
そういえば燃えて溶けた鉄道模型の写真はアメリカ型でしか見た事がない気がする。
アメリカはレイアウトが巨大なためブースターを中継する、そこへ当たり前のようにCircuit-Breakerがつく。
これがアメリカ流の安全対策と言う事だろう。

一方でヨーロッパESUのデコーダLokSoundV4のこの写真。実は壊してしまったもの。

何度か書いているCityjetのサウンド確認でスピーカーを外してゆっくり走行させたけど
スピーカー自身の磁力でスピーカーがレールへ引き寄せられていっきにパチパチと音がなって死亡。
ところがこのデコーダはサウンド以外は普通にまだ使える。
これが安全対策なのか何なのか素人の自分には分からないけどとりあえずサウンドだけ
壊れただけで済んだのは確かだ。

もちろんコストを考えるとDigitraxのデコーダよりもESUのデコーダは高い。
しかし安全対策にかけるコストをケチってはいけない。

何度かこのブログでも登場しているKATOからフレンドリーデコーダとして出ているDigitraxのデコーダ。
これもとても安いので安全性と引き換えと言う事になる。

私もいくつか壊してきているけどESUの室内灯を壊したのはDCC関係なく電気的知識の問題で
壊しているので除外するとして、鉄道模型を始めてから1つしかデコーダを壊していない。
しかもサウンド機能だけ壊れただけ。
脱線、ショートはしょっちゅうなのでヨーロッパのDCC製品は何も考えずに安全だと言う事がわかる。

Digitraxをどうしても使いたい方は電気に詳しいか、Circuit-Breakerなどで脱線、ショート対策を
しっかりしないと危険だ。KATOの認識の甘さもあってDCCは壊れやすいと誤解されると思う。
最近ESUのLokSoundを積んだモデルをホビーセンターで売っているようなので理解はしているのかもしれない。

しかしメーカーとして年齢制限の甘さや対策の甘さはいかがな物かと思う。

追記:
YaasanさんからDCCの安全性など気になる方はフォーラムでケースバイケースで回答して頂けるそうです。
フォーラムはこちら「DesktopStationForum






2 件のコメント:

  1. 海外だと、マニュアルに反することをするのは、自己責任というのが一般的な共通見解だったと思います。特にドイツ人は、ルールを作るのが好きで、ルールに沿って生活すれば楽だから、だそうです・・・。日本人は、その辺、緩やかですが、自己責任の原則も曖昧ですよね。

    デジトラックスについては、安全性が低い=危険、という意味では無く、ショートしたときの保護機能が無いので、もし配線ミスをしたら(デコーダ損傷の)救われる方法が皆無、という意味で言ってます。
    ただ、そもそも正しく配線されていれば、問題は起きませんので、ユーザーが正しく簡単に装着できる仕組みが、メーカー側にも求められますね。デジトラックスは、ユーザーが失敗することへの対策はあまりしていないという事でもあるとは思いますが。まあ、メーカーのチョンボも可能性としてあるので、私は対策してしまいますが。


    今の電気製品は、二重、三重の安全機能が入っていますが、ユーザーが説明書に反する、見当違いな使い方をすると、その機能は簡単に無効化できます。漏電なんかは、その良い例です。水濡れするような漏電の可能性がある場合は、アースをする、漏電ブレーカーを付ける、などいった対策を前提にしないといけないです。そもそも電気製品に水がNGなのは大前提で、説明書にもデカデカと書いてあるので、守らない人の責任はメーカーとしても取るのは難しいです。

    DCCの安全性とか気になる方は、DesktopStationForumに質問をしてくれれば、ケースバイケースで回答していきたいと思ってます。

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    1. Yaasanさん、おはようございます

      なるほどドイツ人はルールを作るのが好きなんですね、しかしアメリカは訴訟大国です。
      なぜDigitraxは保護機能がないのでしょうか?
      アメリカの方でもESU LokSoundを入れる方が多いのでその点良く分かりません。
      そしてそのDigitraxの自己責任デコーダをわざわざ日本へ導入するKATOがまたわかりません。
      単純にコストの問題なだけな気がします。
      正しく配線と言うのも分かりますがこれをユーザーに求める製品と言うのもハードルが高い原因だと思います。
      素人目にはソケット化するだけで済む問題だと思うんですが。

      敷居をいかに下げ、さらにどう安全性を確保するか難しい問題ですね。
      アースについても洗濯機につけない人いそうですもんね。
      きっと火災にならないのは他の安全機能が働いているからですよね。

      DesktopStationForum一応リンク貼っておきます。
      しかし日本で安全性について意識している人がいるのかどうか、と思ってしまいます。

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