最初に私のMärklin 2275 ダブルスリップとの闘いを改めて順を追って歴史を振り返ってみる。
って書くと立派に聞こえるけどただの情弱の話。
まずはHOに移行してすぐに車輪の規格の違いを痛感する事になる。
ブログはこちら 2016年7月18日月曜日「メルクリン K-Gleis ガタガタ対策とまさかの不良品」

引用元:https://www.stayathome.ch/rad_und_schiene.htm
この時憧れていたスイスの方のレイアウトのようにダブルスリップの連続をきれいに通過しない。
この時はまだ知らなったけどこのレイアウトの作者はWeichenWalter製の2275互換ハンドメイド
3線式ダブルスリップを使用してる。
規格の違いからフランジの問題だろうと思いつつ自分でなんとかしようとフログ付近の底を
ケント紙でかさ上げした。この時はそこそこうまく行った。
実際にはRocoのACモデルはMärklinよりもむしろNEM340の規格に忠実なのでこのガタガタは
Märklinでも起きるけどこの時はMärklinの車両を持っていなかったので知る由もない。
後述するけどMärklinのバックトゥバックゲージはむしろNEM310よりの規格でフランジの高さだけNEM340。
この後、BR03が2275ダブルスリップでたまに停止する事に気付く。
「なんだMärklinは何するにも良いって色々な所で読んできたけど全然良くないよ!」
って言うのがこの頃の正直な感想だった。K-Gleisを選んだ自分がいけないんだけど。
テスターで測ってみるとリードレールは通電せずここだけ片側からの給電になる事に気付いた。
そこで自動極性反転モジュールであるFrog Juicerを使用する事にした。
ブログはこちら 2016年7月25日月曜日「メルクリン K-Gleis 2275とFrog Juicer」
これでBR03がたまに止まる問題が解決した。
Tam Valley Depotの説明にはAC3線式では使用出来ないと書いてあったけど問題ない。
しかもWeichenWalter製のハンドメイドダブルスリップもFrogJuicerを使っている事がこの後わかるので
自分の判断が正しかった事がわかった。
更にしばらくしてC-Gleis24624ダブルスリップやK-Gleis2260ダブルスリップが
2275ダブルスリップで起こる様々な問題の対策をされている事に気付く。
ブログはこちら 2016年8月10日水曜日「K-Gleis塗装開始」

引用元:http://www.maerklin.de/de/produkte/details/article/24624/
最初に書いたスイスの方のレイアウトも2275ダブルスリップを使用していない事からも分かる通り
問題があるのにMärklinは放置している。
半年も間があくけどその2260ダブルスリップを手に入れてテストした。
ブログはこちら 2017年3月13日月曜日「Märklin K-Gleis 2260 ダブルスリップテスト」

FrogJuicerも必要ないしACモデルは問題がおきない。
ただNEM310の車輪であるESU機関車は強引なトングレールのせいでたまに脱線する。
後で購入して分かったけどC-Gleis24624ダブルスリップはNEM310にもやさしい。
しばらくMärklin製のBR64の問題に翻弄されていた。結局BR64は先輪と従輪の通電を修正したら良くなった。
そして一度HOに移行してからのK-Gleisの対策をまとめた。
ブログはこちら 2017年4月4日火曜日「K-Gleisの対策いろいろまとめ」

この後ガードレール対策はプラで割れやすいのとMärklinの機関車が増えた事で取り外してしまった。
しかしMärklinの機関車がMärklin自社のレールでRocoの機関車よりもガタガタするので今までMärklinは
大丈夫だろうと思っていたのにガッカリ。
そして上で少し先に書いたけどNEM規格を改めてチェックした。
ブログはこちら 2017年7月25日火曜日「NEM310/340、改めて車輪にまつわる話」

この時はじめてMärklinが実はNEM340規格に忠実ではない事に気付いた。
むしろRocoのACモデルがNEM340に忠実だったというオチだった。
フランジに関しては斜めになめらかにつながるので正確に計測できない。
言えるのはMärklinはなめらかな部分が肉厚でRocoはフランジは高いけどMärklinほど肉厚ではない。
RocoのACモデルがどんなレールでもスムーズなのは良く練られているからだと思われる。
と言うわけで色々と対策をしてきたけどそれぞれで勉強不足で勘違いもある。
初心者の自分が独学でやって来ているので仕方がないけど、これも模型の楽しみの1つと思う。
もしこれからK-Gleisの2275ダブルスリップを使おうと思っている方がいたら間違いなく止める。
使うならC-Gleisの24624で我慢するか、資金があればWeichenWalter製にするべき。
私はすでにいばらの道を歩んで来たので今更変更するわけにはいかない。
先日ESUの機関車の動画を撮影していてやはりガタガタするのが気になってしまい、また対策する事にした。
最初にやったのが以前と同じフログ付近の底上げ案。
以前はケント紙だったので徐々にボロボロになったけど、今回は厚めのフィルムにした。
レーザープリンターしか持っていないので選択肢はほとんどなかった。
前にイラレで作ったデータを流用し、今回は小さめにした。
しかしESUは良くなっても他の車両がやはりガタガタするので他の案で行く事にした。
Tilligのダブルスリップを買ってあるので良く見てみるとフログのレールとレールの隙間が
Märklinほどあいていない、とてもスムーズに走行できる。
Märklin2275ダブルスリップはどのNEM車輪も丸ごと落ちるくらい隙間がある。
だからと言ってフランジで支えるわけでもない。

ちなみにTilligのトングレールは実物と同じ弾性タイプ。
先日2層目レイアウトの土台作成時に使用した木工パテを使って埋めて調整してみる事にした。
汚いけどこれがとてもうまく行った。
センターフログ付近もやって見たけど木工パテではすぐにポロポロと壊れてしまい断念。
そこでエポキシパテで再度チャレンジ。
まずはフログ付近すべてを埋める。一応色々なブログで使用感を参考にして加工のしやすそうな
このウェーブのエポキシパテを選択したけど他で書かれているほど柔らかくはない。
ある程度柔らかいうちに車輪の通る所をNEM310で跡をつけた。
そして完全硬化後レールの跡をスジボリ堂のBMCタガネ0.3mmででガリガリ削った。
しかしまさかと思ったけどBMCタガネが負けて折れてしまったので0.7mmと1.0mmを追加注文した。
これでもかなり良い感じになってきたけど、フログ付近を安定して狙った所を車輪が通ってくれない。
そこで前にもやったガードレールを少し厚くする作戦を再びやってみる。
これもガリガリ削る、汚いけど走行状態はとても良い。
センターフログ付近はこの硬いパテでもエッジを立てられなくて諦める事にした。
あとでまた底上げ作戦をするかもしれない。
各機関車の走行テスト。ESUはびっくりするほどガタガタしなくなり、なんとMärklinの機関車ですら
ガタガタしなくなった。気のせいか通電具合も良くなった気がする。
うれしくてこのダブルスリップでしばらく遊んでしまった。
この中でRocoのBR85は動輪が多いのでしっかりテストするとガードレールを少し乗り上げる事が分かった。
これはガードレールの中心付近を丸く削る事で解決できた。
見た目は悪いけどESUもMärklinの機関車もとてもスムーズに走行できるようになった2275ダブルスリップ。
あとで塗装してごまかそうと思う。
ガードレールは削るのが大変だったので昔やったプラ版対策でやるかもしれない。
客車も試すと1つだけ問題があった、それはNEM340で軸距離が長い2軸の客車や貨車の場合
遊びがないので脱線しそうになる。そこで軸距離が長い2軸の車両はあえてNEM310に変更する事にする。
あと2275ダブルスリップとは関係ないけどL.S.ModelsのNEM310車輪の客車がTrain-Safeへ
入る所のポイントで脱線するのでガードレールを増やした。
ガードレールは前にも少しつけていたけど十分ではなかった。
このガードレールはKATOのNゲージ用のフレキシブルレール。また塗装しよう。
前に「レールをMärklinにして良かったと言う話」なんて事書いたけど、最近室内灯を仕込みはじめて
またその考えが揺らいできた。
こうしたK-Gleisでの問題はわりと力技でなんとかする事が出来るけど、室内灯は無駄な出費が
増える事が問題な気がしてきた。それにシューが増える事は良い事ではない。
ESUのEilzugwagenは購入してすぐに室内灯がつけられるように屋根の所まで給電端子が出てる。
2線式なら日本のNゲージの室内灯のようにあっと言う間に完成する。
3線式だとシューが必要だし、全車シューを付けるとうるさいので通電カプラーを使う事になる。
途中にも書いたけど3線式のメリットを生かしたければC-Gleisが良いし、そもそも室内灯をすべて
の車両に仕込みたい人は2線式の方が出費も作業工数も少ない。
もしくは全車両Märklinで統一すれば良い、そういう狙いなのかもしれないけど。
こういう苦労話は正直見たくないと言う人もいるかもしれない。
しかし日本ではあまりにも情報が少ないのでとても重要な事だと思う。
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